タイのパタヤでオカマ(レディーボーイ)と一夜を共にしかけた話12

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そんなオカマとのファーストコンタクト。うかつにも私のほうから手を振って近づいてしまいました。しかし、途中で、私の進む先にいるアレが、美女ではなくクリーチャーであることに気づきます。しかし、しかし、こちらが気が付いた時には、時すでに遅し。相手も私が待ち合わせの相手だと認識してこちらに近づいてきます。

止まらない足。ゆっくりと流れる時間と周りの景色。逃げられないことが分かってもなお進まなくてはいけないあの時の気持ち。まるで無謀な突撃攻撃を命じられた一兵卒。これ、絶対死ぬやつじゃん。でも鬼軍曹は死して護国の鬼になれ!とか言ってるし・・・泣く泣く、死ぬことを覚悟して進撃するかのごとくでした。

そうして出てきた第一声。会った瞬間どうしても我慢しきれずに思わず、ゲッ!と言ってしまいました。こぼれ出る心の声。むしろそれだけで我慢したほうだと思います。よく次の言葉を飲み込んだ。しかし、相手は無情にもこちらに近づいてきます。近づいてくれば来るほど分かる。相手の様相の異様さ・・・。

まあ、そもそも出会い系で知り合うなよ、という突っ込みが聞こえてきそうですが、私も最後の一線は超えていませんでした。それは待ち合わせ場所を自分の部屋ではなくホテルにしたこと。相手によってはホテル代のかかる連れ込みホテルではなく、自分の部屋に連れ込むことがありました。というよりもその方が多かったです。

しかし、今回それだけはギリギリのところで耐えました。やはり本能的にヤバいかも?と感じていたのかもしれません。例え、余計なお金がかかっても自分の部屋には連れ込まなかった。これだけは自分の英断に感謝です。本当自分の部屋に呼んでいたら面倒くさいことになっていました。

そして事実、この慎重?さが後に身を守ることになります。本当最悪のモンスターでした。身バレ、引っ越し、くらいはいいですが、会社バレ(当時)なんてしたら目も当てられません。そう思うと本当自分の部屋に連れ込まなくて良かったとゾッとします。

・・・そして、よく考えれば、あの時、人違い、他人の空似、ドッペルゲンガー、のふりでもして、モンスターを無視して横を通り過ぎればよかった・・・。へ?何ですか?あなた?私は関係ありませんよ?そうバカのふりをして逃げだせばよかったのです。まあ、今更悔いても遅いのですが・・・


Ladyboys: Inside the Secret World of Thailand’s Third Sex (English Edition)