海外移住日記第155話 タイのローカルエリアで食事の大変さを知る

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次は、食事に関して。私が暮らしていたタウンハウス近くにはマーケットがあり、野菜や果物だけでなく出来合いの惣菜を毎日仕事終わりに買えるのは便利でした。これは自炊が捗るわと引っ越しをする際にプラスの側面の一つとして考えていたことでもありました。しかし、住み始めて何回か通ってみるとその不便性に気がつくことになります。

というのも売っている惣菜のほとんどが、ぶっかけ飯用のおかずがほとんどだということ。そしてそのどれもが同じ味付け。もっとバリエーションもたせろよと。まあ、こちらが注文付ければ、もっと味付けを変えれるのかもしれません。しかし、こちらにそのような料理に対する知識も、そもそも情熱もありません。

後は、ルクチン(鶏、豚、魚、などのすり身)を焼いたものや鶏肉を焼いたもの、豚肉を煮たものなどがありましたが、日本人的にそれらとご飯、というテンションにはなりません。タイスキ用の具材を量り売り170バーツ/KGなんて店もありましたが、独り身でタイスキもなにもありません。

それならば飲食店は?しかし、家の近くにある飲食屋と言えば、カオマンガイ、クイッティアオ、カオトム(タイ風雑炊)、そして唯一、一軒だけ深夜までやっている、いわゆるなんでも作ってくれる店(アーハーンタムサン)があるのみというなんとも貧弱なラインナップでした。

実は、家から至近の距離にもう一軒なんでも作ってくれる店があったのですが、私が引っ越してきてそうそうに潰れてしまいました。そしてその後、同敷地内を3分割して、その一角に新しいレストラン、ムーガタ(タイ風焼き肉)食べ放題の店ができましたが、こちらは2週間ほどで潰れてしまいました。

ちなみにその後2ヶ月後くらいに今度はガイトート(タイ風フライドチキン)の店ができましたが、こちらは1週間ほどで撤退。タイは見切りが早いです。しかし、同じく同敷地内にできたぶっかけ飯の店は、潰れずに頑張って営業していました。が、基本的に夜の19時くらいまでの営業のため、たまに休みに昼飯を食べにいくくらいで私が利用することはほとんどありませんでした。

ちなみにその店は最初、タイによくあるぶっかけ飯屋、ステンレス?のタッパーに入った各種カレーや肉炒めなどの惣菜を選んでご飯の上にかけるシステムの店、だったのですが、久しぶりに行ってみるとぶっかけ以外に普通にタイ料理を食べることのできる食堂になっていました。

さらに数週間後には、クイッティアオ(タイ風ラーメン)まで取り扱うようになっていました。今の時代コンビニのように客のニーズを漏らさぬように色々な商品・サービスに手を出す、多角化の波がこんなシラチャのローカルエリアにまで浸透しているのかと思いました。