タイ語には時制がない、そう言われることがあります。が、全くないわけではなく、学生時代に頭を悩ませた英語の時制(現在形、過去形、未来系、現在進行系、過去完了形、未来進行形、現在完了進行形等々)ほどないだけで、あることはあります。それは基本の現在形に何らかの情報が付け加えられることによって成立します。
現在形
私はご飯を食べます:チャン キン カーオ:ฉันกินข้าว
過去形
昨日私はご飯を食べました:チャン キン カーオ ムアワーン:ฉันกินข้าวเมื่อวาน
※昨日:ムアワーン:เมื่อวาน
未来系
明日私はご飯を食べます:チャン キン カーオ プルンニー:ฉันกินข้าวพรุ่งนี้
明日:プルンニー:พรุ่งนี้
・・・まあ、ただ昨日とか明日をつけるだけで成立するので、タイ語には時制がないと言われるのは間違いではないかもしれません。また、上記以外でもこんな方法でも方法でも過去形、未来形を作ることができます。
過去形
私はご飯を食べに行きました:チャン パイ キン カーオ マー:ฉันไปกินข้าวมา
※「パイ~マー」で「~をしてきた」となります。
未来系
私はご飯を食べに行くつもりです:チャン ジャ パイ キン カーオ:ฉันจะไปกินข้าว
※未来形を作るジャจะの使い方。ジャ+動詞
このように、タイ語で現在形・過去形・未来形は、特に動詞の活用などをせずともそのまま表現することが可能です。しかし、その反面、パッと見だけでは現在の話なのか、過去の話なのかを判断できないことがあります。結果、前後の文章や状況を考えて、過去なのか未来なのか、または現在なのかを判断することになります。