海外移住日記第164話 タウンハウスでの1年は超退屈

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話がかなり脱線して未来のシラチャの話になってしまいました。話をもとに戻して過去のシラチャの件。タウンハウスへ入居してすぐに引っ越しを考え始めた私。主に立地に対する不満が大きかったのですが、それとは別に不満というか、がっかりしたことも理由にありました。それは何も起きないということ。

まあ、これは誰が悪いというわけではなく、突き詰めて考えれば私自身が悪いとも言えます。あくまでも自分が期待しすぎたということ。環境が変われば何かあるかなと。もっと楽しいイベントが起こるかと思ってしまい、つい新生活を期待してしまいました。しょうもない話、新しい出会い、とか・・・

・ご近所さんと仲良くなりそこの娘と仲良くなる、とか・・・
・近くのローカル市場の売り子の女の子と親しくなる、とか・・・
・外国人が(おそらく私意外)誰もいない中、ローカルな食堂でローカルな娘との出会いがある、とか・・・

まあ、要するにラブコメドラマや小説、映画のような何かしらの出会いがあるのではないかと妙に、勝手に、期待してしまったということです。そして残念ながらそれが何一つ起きなかったと、ただそれだけのこと。結果的に、1年住みましたが、良くも悪くも何も起きませんでした。ただただ淡々と、何も起きない平穏で、凪のような毎日が続いてしまいました。

タウンハウスでの1年は、結果として家の立地の不便さと悪路に毎日ちょっとだけイライラする。そんな毎日。ただただ退屈。そんな日々の生活のスパイスになるのなら、もういっそのこと、逆にご近所トラブルさえも期待していたフシさえありました。そこから何かが生まれるなら、きっかけはマイナスだっていい。

もう、いっそのこと話のタネになるだけでもいい。そんな若手のお笑い芸人のようなことすら考えていました。それくらい何か特別なトラブルを欲していました。しかし、現実は厳しく、起こるトラブルと言えば、自転車のタイヤがパンクするくらいなもの。ただムカつくだけ。

そういったことが引っ越しを強く望む動機になっていました。何度もいいますが、家自体に対して不満はありませんでした。逆にパートナーができたなら、誰か一緒に過ごす相手がいて、のんびり穏やかな生活が送れるのなら、もう一度あの家に戻ってもいいかなと思います。

しかし、今、ではありません。独り身で相手を探さなければいけない身の上、こんなところで引きこもっても仕方がありません。海外で、タイで、シラチャで、シラチャのさらにローカルエリアで、独居老人となって引きこもってしまっては目も当てられません。