東南アジアに1年間逃避モデルケース(仮)

Pocket

とりあえず海外に逃げたい。1年は逃げて身を隠したい。でも色々な国を周遊するようなバイタリティはない。もっとダラダラと何もせず心と体のリフレッシュしたい。そんな人のための各国のビザ比較のモデルケースを考えてみました。

前提条件:日本を離れて1年ほどできるだけ同じ国でゆったり過ごす。

※途中数日の出国はありとする。

タイ

2017年1月現在、タイで1年近い長期の滞在をしようとすると中々難しい。2015年から事実上観光ビザダブルが廃止されたため、タイで長期滞在する場合、観光ビザシングル(2か月+1か月)を何度も取る必要がありますが、今現在観光ビザのシングルを連続で3回取ることは難しくなっています。

ちなみに観光ビザのダブルが廃止された代わりに、観光ビザマルチプルが新設されましたが基本的に日本人は日本国内でしか取得できず、かつ必要書類の山を持って大使館まで行かなければいけません。銀行の残高証明や旅行の工程表はまだ理解できます。でもなぜ職業証明が必要なのだ?とてもじゃないがそんな面倒臭いことやってられない。そしてメリットもない。なので従来通りここでは、ノービザと観光ビザシングルのコンボで考えようと思います。

具体的なやり方としては、まずはノービザでタイに入って1か月。そして1か月イミグレーションで延長(1900B)することができます。これで2か月。この2か月が切れそうになる前に観光ビザ(2000B)を取りにラオスに向かいます。そこで観光ビザを取り(2か月+1か月延長1900B)これで5か月

その後5か月の期限が切れる前に再びラオスへ観光ビザを取りに向かう。同様に3か月(2000B+1900B=3900B)。これで8か月。それをもう1度繰り返す。これで11か月(2000B+1900B=3900B)。3回目の観光ビザが取れればだが。もしくは8か月目が切れたところで隣国へ空路で出国。空路で戻りノービザで1か月。そして延長1か月(1900B)計10か月

つまりノービザ1か月+延長1か月+3か月×3回の計11か月、もしくは、ノービザ1か月+延長1か月+3か月×2回+ノービザ1か月+延長1か月の計10か月、くらいが最長になると思われます。

そしてそんなビザ代にかかる経費(途中の生活費は除く)。11か月の場合、(ビザ延長代1900B×4)+(観光ビザ代2000B×3)=13600B(約4万)ツアー代3300B×3=9900B(約3万)計7万円。

10か月の場合、(ビザ延長代1900B×4)+(観光ビザ代2000B×2)=11600B(約3.5万)。ツアー代3300B×2=6600B(約2万)、近隣空路代(約2000B×2=4000B(約1.2万))の計6.7万円

11か月だろうが、10か月だろうが掛かる費用は大体7万円くらい。しかしそれに加えてビザを取る為に時間がかかります。2泊3日×3=6泊9日+イミグレーションで延長手続きの時間大体6時間(朝の6時くらいに家を出て昼くらいに終わる半日仕事になる)×4=24時間。つまり6泊9日+24時間ほどの時間を消費することになります。

フィリピン

フィリピンもタイ同様ノービザで30日間の滞在が可能です。そして30日以上の滞在の場合、フィリピンは他の国と変わっていて、毎月のようにイミグレーションお金を払い延長手続きをすることになります。ざっくり支払合計

1か月 無料

2か月 3030ペソ(約6700円)

3か月 7330ペソ(約16100円)

6か月 14320ペソ(約31400円)

1年      36760ペソ(約80600円)

つまり年間約8万円+毎月イミグレーションに行く手間(大体3時間ほど)3時間×12=36時間、がビザに掛かる費用と時間になります。

カンボジア

カンボジアの場合、1年マルチビザが40米ドルで取得可能です。しかもこの1年マルチビザが空港で取れます、という情報もありますが、できれば日本国内で取得しておいた方が安心だと思います。パスポート、写真、申請書、お金だけと言う取得の優しさ。※金額や条件は予告なく変更の恐れあり

万能に見えるこのカンボジアのマルチプルビザですが一つ落とし穴があります。それは1か月に1度国外に出国しなければいけないと言うこと。これが面倒臭い。

(例)プノンペンに居を構える場合

国外に脱出しようとするとなるとベトナムに抜けるか、タイに抜けるかになります。

ベトナムのホーチミンまで行く場合、片道10米ドルで7時間×2

タイの南の国境のトラートに行く場合、片道10米ドルで7時間×2

とどちらに行くにも時間もお金もあまり変わりません。またタイもベトナムもノービザで入国可能です。日帰りで行って帰ってもやろうと思えばできますがきついです。

余談ですが今から20年近く前のこと。タイが貧乏旅行者や沈没組に優しかった頃。私は2年近くノービザでタイのチェンマイに住んでいたのですが、その時は毎月ミャンマーのタチレクまで行って国境を越えていました。チェンマイからチェンライを経由して国境の街メーサイへ。そして陸路でタチレクに。朝一のバスに乗って昼過ぎにメーサイに着いて、急いでタイを出国してミャンマー入国。

入国した足でそのまま出国ゲートに向かってタイに再入国していました。そして急いでチェンマイ行のバスにのり夜9時頃にチェンマイに着いていました。そんなことを毎月の様にやっていました。若かったからできたのかもしれませんが。でも当時チェンマイに住み着いていた高齢沈没組も同様のことをしていたので、年齢はあまり関係ないのかもしれません。

という訳で毎月日帰りはしんどそうなので1泊2日で行くとして、

往復20米ドル×11=220米ドル。(約2.5万)

ホテル代10米ドル×11=1100米ドル(約1.3万)の計3.8万円。

3.8万円+1泊2日×11=11泊22日の手間暇。

ちなみにマレーシア

マレーシアはノービザで90日間の滞在が可能です。また直近12か月間の滞在が183日以内であれば、何度でも出入国が可能です。つまり半年以上滞在する場合は、正式なビザが必要になるので除外します。※金額や条件は予告なく変更の恐れあり

このように考えると、1年くらいあまり深いこと考えずにどこかの国でまったりしたい、そう思った時には、毎月イミグレ行って(面倒臭いが)お金を払うだけの フィリピン がコストパフォーマンス的にも一番良いのかもしれません。