~P・Tとは~
パーマネント・トラベラー、パーペチュアル・トラベラーなどの略で、永遠の旅行者 という意味になります。元々は、高額の税金に苦しんでいた欧米の富裕層が、実施していたライフスタイルが始まりと言われています。
簡単に言ってしまうと、できるだけ税金を合法的に払わない、もしくは税金を最小にする生き方のことを言います。その為に色々な国で非居住者とみなされる滞在期間の間だけ滞在し、期間が切れる前に違う国へと転々と移動していきます。どこの国にも定住しない、まさに 永遠の旅行者 となる生き方です。
もっと厳密にいうと、タックスヘイブン等の無税もしくは、税金の極端に安い国に居を構えるという方法もあります。ただこちらは本物の富裕層向けと言えるかもしれません。
~P・Tを実践~
当然私が目指すというか、実践していこうと思っているのは、ノービザもしくは観光ビザ等で、できるだけ滞在して、期限が切れる前に隣国や他国へ移動する生き方になります。どちらにしろP・Tライフを過ごすのならば、日本から住民票を抜いて非居住者になっておいたほうが良いです。当然私も抜いています。住民票を抜くと、住民税、国民年金、健康保険料などの支払いが必要なくなります。※年金に関しては、支払い義務はなくなりますが、支払うことはできます。ただし日本の納税義務を合法的に完全になくすためには、所得がすべて海外からのものである必要があります。
徹底しているツワモノは、住民票を抜き、非居住者となり、さらに海外の証券会社や金融機関を利用するなどしています。その姿はもはや、意地でも税金を払いたくない・払ってなるものか、と何か税務署に恨みでもあるかの如く行動している人もいます。
しかし私は面倒なのでそこまで厳密にはしていません。株での株式譲渡益の税金20%はきちんと日本に納税しています。どうせ1年に2回くらいは日本帰りますし、その際インフラ利用もしているし。さらに親も日本で年金暮らししているので。まあそれくらいはいいかと、と。そもそも所得が低いんで当然税金も低いのもあるのですが。
~フラッグ理論~
そんなP・Tライフなんですが、5フラッグ理論、または5+1フラッグ理論というものがあります。これまた面倒臭いというか、実は細かく分かれているのですが。簡単に説明すると、
- ・国籍(市民権)のある国
- ・住所のある国
- ・ビジネスを行う国
- ・資産運用を行う国
- ・余暇を過ごす国
- ・寄付を行う国
とそれぞれの目的に合った国を選んで、移動して、活動していくことを指します。・・・うーん、正直面倒臭い。こういったきちんとして生活をもう送りたくないから、今の生活を選んだっていうのもあるんですけどね。当然私はそんなの決めていません。まあ真面目にきちんとP・Tやりたい人、もしくは富裕層・貴族の遊びみたいなものですね。
~その他のリスク~
それ以外にP・Tという生き方を選ぶ人の中には、戦争や災害などのカントリーリスクや、私は無国籍で地球人ですから、なんてちょっとぶっとんだ斜め上な方な理由の人もいます。
まあカントリーリスクを気にするのは分かります。特に日本は一見平和な国なので忘れがち何ですが、北朝鮮という暴発リスク、地震や台風などの災害リスク。中国、韓国、ロシアなどの隣国リスクがあります。実は日本は常日頃からこのようなリスクにさらされているわけです。
そんな国に資産はもちろん生命まで置いておくのは嫌だと。そういった万が一のことを考えて、P・Tを実行する人もいます。まあするかしないかは別として、一度P・Tのような生き方を、検討して、考えてみることはありなのではないでしょうか?
~新しい選択肢の一つとして~
もちろん一度P・Tという生き方を選んだからといって、絶対に日本国籍を捨てなければいけない、というわけではありません。P・Tという生き方が合わなければ、もしくは嫌になれば、面倒になれば、いつでも日本に帰ってくればいいわけです。あくまで選択肢の一つとしてのP・Tという生き方。
これからの人生日本一国だけにとらわれずに、新しい価値観を持って海外で新たな人生を過ごしてみるのも一興かと思います。