海外移住日記第172話 シラチャは陸の孤島

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シラチャにて。タウンハウスからの引っ越し。当時の私は、ながーいお付き合いができる、素人?一般の、普通の、女性との出会いを欲していました。まあ、今どきは、夜の蝶よりもむしろ一般の女子のほうが複数の男性との体の関係があるのかもしれません。しかし、やはり自分の彼女が夜毎他の男性に口説かれている、ましてや体を預けている、なんてのは耐え難いものがあります。

また、女性との出会い自体もよくよく考えれば、もっと自分が行動的に、積極的になれば、解決した話なのかもしれません。しかし、当時の私は、住む場所が悪い、住む場所を変えれば、と内省するのではなく、外に責任転嫁していました。状況を変えれば私にも出会いがある、とそう思いこんでいました。

そんな中、シラチャでの新しい部屋探し。中心地に戻るか、それとも違うエリアに引っ越すか。思い切ってちょっと遠くに引っ越すか。流石にパタヤ(片道30kmほど)は遠いですが、バンセン(13kmほど)とかバンプラ(5kmほど)とかアオウドム(7kmほど)とか・・・外国人はあまりいないでしょうが、ローカルの人たちでそこそこ栄えているエリアです。

しかし、タイにおいてバンコク以外の都市では、公共交通なんてほぼありません。それはチョンブリも同じ。移動の選択肢がない。ちなみにシラチャから上記のエリアまでは、ソンテウという乗り合いバス(車の荷台を席に改造したもの)が料金は10~15バーツほどで走っています。以上。それだけ。

となると自力で移動しなければいけなくなります。バイクか自動車か自転車か・・・自転車・・・あの、今持っているほぼ壊れている自転車は嫌だ。なら新しい自転車を買うか・・・しかし、ここで今度はシラチャという場所の問題があります。それは、シラチャは陸の孤島だということ。

シラチャからバンセンなどの北に行く道。シラチャからパタヤやレムチャバンなど南に行く道。要するにシラチャ市内から外に出ていく道は、どちらもシラチャ市内を出てすぐに峠みたいな歩道が一切ないハイウェイみたいな道になります。そして、そこを乗用車も、ランクルみたいな大きな車も、大型バスも、トラックも、暴走バイクや暴走ロットゥも・・・凄まじいスピードで走り抜けます。

その光景はイカれているとしか思えません。命いらないのかな?命の値段が安いのか?自殺願望や自己破壊衝動でもあるのか?距離だけで言えば、バンセンまでの13kmという距離は大したことありません。別に自転車で十分通える距離です(雨の日を無視すれば)。しかし、あの道を通るというのは自殺するようなもの。とてもじゃないけど無理だ。やはりシラチャ市内しかないか・・・