ブラジルで大和魂を見せつけた話

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ブラジルで大和魂を見せつけた。

私はかつてブラジルに半年ほど滞在していたことがあります。そして、このブラジル滞在時におそらく人生で一番ビールを飲みました。当時のブラジルでは、お酒といえばビール以外の選択肢はあまりありませんでした。お隣のアルゼンチンはワインが安くて美味しかったのに・・・何故かブラジルは激マズでした。

また、ウイスキーやどぶろくみたいなものもありましたが、ウイスキーは値段が高く、どぶろくは毒でも入っているのか二日酔いがひどい。さらに当時は、ビールが水やジュースよりも安いということもあり、お金もない貧乏バックパッカーだったと私は必然的にビールばかり飲んでいました。

さて、当時私が住んでいたのはブラジル北東部のサルバドール。ブラジルに滞在していた半年の内のほとんどをこのサルバドールで過ごしました。サルバドールは毎日必ず町のどこかでフィエスタ(お祭り)が行われており、皆ビール片手に踊っている、そんな陽気で飲兵衛な町でした。そんなサルバドール滞在時にひょんなことから彼女ができ、同棲までしていました。

そんなサルバドール滞在時。ひょんなことから人生で一番ビールを飲むことになりました。それは、自分、ブラジル人の彼女、日本人の友人、の3人で飲みに行った時の事。初めは3人で楽しくお酒を飲んでいたのですが、彼女が何気なく、そして悪気なく、はなった一言。日本人お酒弱いよね? これがトリガーになりました。

正直カチンと来ました。そして隣の友人を見てみると同じくカチンときている様子。その次の瞬間お互いに目配せをして本気モードに突入しました。口にこそ出しませんでしたが、心の中でこう思い合いました。大和魂見せてやろうぜ!そして店員を呼び、ビールの空ケースをここに置いてくれ、そう頼みました。

隣でな表情をしている彼女をよそに友人と一緒にビールを勢いよく飲み干し、その空のケースにドンドンビールの空瓶を入れていきました。そうして飲み続けること小一時間・・・気づけばビールのケース(一ケース6本入り)5箱が、私たちのテーブルの下に積み重なっていました。ついでに周りにはブラジル人のギャラリーもできていました。

二人で大瓶のビールを29本も空けていました。そして、節目の30本目を空ける一歩手前で力尽きました。様子を窺っていたギャラリーからは拍手をもらい、呆れるように眺めていたブラジル人の彼女からは、クレイジー・・・という誉め言葉をもらいました・・・というところで完全に記憶がなくなっています。その後、記憶に残っていることといえば・・・

友人と二人してトイレを奪い合い吐きまくったこと。

全てを吐ききった後もフワフワした状態が続き、その酔いが3日間醒めなかったこと。

こんな思いをするくらいならもうお酒なんて飲まないと誓ったこと。

正直どうやって帰ったのかも覚えていません。気づいたら自分のベッドの上で苦しみもがいていました。現地の彼女がいたとはいえあれだけ無茶な飲み方をして、治安の悪いサルバドールで何もトラブルに巻き込まれなかった、ただそれだけでも奇跡的なことだったと思います。しかし、日本人は酒が弱いと言っていた彼女の誤解を解き、サルバドールのブラジル人に大和魂を見せつけることができて本当に良かったと思います。


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