タイで出会ったナチュラルボーンストーカーな日本人11

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タイのチェンマイ。ユンピンの家にて。夜も更けてそろそろ部屋に入ろうかという話になりました。情けないことにここまで終始ユンピンに手をひかれる形でことが進んでいました。簡単に後片付けをして2階にあるユンピンの部屋に向かいます。案内された彼女の部屋は白で統一された清潔そのものの部屋でした。物珍しそうに部屋を見ているとお風呂に入るよう促されました。

彼女の指示のとおり部屋の前にある浴室に入り、シャワーを浴びます。タオルは洗面所に置かれていました。私がシャワーを終えると入れ替わるようにユンピンが浴室に向かいました。一人ユンピンの部屋に取り残される私。手持ち無沙汰なのでテレビを点けます。何やら分からないコメディー映画?みたいなものがやっていました。ボーッとみているとシャワーを浴び終わったユンピンが戻ってきました。

何見てるの?

〉いや、よく分からんけど適当に見てただけ。

ふーん。あー、これ面白いよ。

そう言ってユンピンが私の隣に座ります。お風呂上がりの良い匂いが漂ってきます。正直、当時の私には映画の内容は全く分かりませんでした。しかし、隣でユンピンが笑っており、雰囲気も悪くなく、場が和んでいるだけで十分でした。そうしてそのまま30分ほど映画が終わるまで見ていました。

さて、映画が終わると途端に部屋に静寂が訪れました。何しろ空気が悪くなるのは勘弁だ。ということで最後くらい自分から彼女を誘うことにします。さて、それでは・・・まるで初夜のよう。今だったらもう少しスマートに誘えたのかもしれません。が、当時の私にはそれが精一杯でした。

彼女は拒否することなく、部屋の電気を消すと私と一緒にベッドに入ります。さて、ここまで来たら男は度胸。もじもじしていても仕方ありません。ユンピンを腕枕するような形で抱き寄せました。すると、心なしか彼女は緊張しているようでした。何か体も強張っているような気がします。

まさか?・・・・・ユンピンは私の2つ上の25歳。ひょっとして初めて?いや、そんなことはないだろう?いや、でもあるかも・・・・・うだうだ考えていても仕方ないので、痛さ丸出しの直球で聞くことにしました。

・・・えーと、ひょっとしてセックスするの初めてだったりする?

>へっ???・・・違うっ!!!

ですよねー。

>・・・でも久しぶりだからちょっと緊張してる(笑)

あー、そういうことですか・・・実は俺も(笑)

>笑

という雰囲気台無しのやり取り。ムードもへったくれもなくなりました。しかし、そのおかげか逆に良い空気になりました。場が和み、私も彼女も緊張が解けました。二人とも笑顔となり、それではゆっくりしていきましょうか!ということになりました。

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