海外移住日記第22話 一次面接突破

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タイの大会社での面接

さてタイのシラチャにて一次面接が始まりました。固定概念と言うか、偏見というか、大会社の面接=圧迫面接、という考えがありました。何を聞かれるのか?どんなことをさせられるのか?思って随分と構えていたのですが、蓋を開けてみたら何のことはない、和やかな雰囲気で面接は始まりました。

まずはざっくばらんな雑談から始まり、その後に会社についての説明がありました。会社が携わっている商品である鉄鋼製品、主に鉄コイルについて一通り説明され、そして私に求めている仕事内容に関することもざっくりとですが説明されました。その後は私のことについて。今までどんな仕事をしてきたのかなどの話をしました。

面接時間としては1時間くらいだったと思います。それでは今日はありがとうございました、結果は後ほど転職会社さんを通してご連絡します、と面接は終わり、何か拍子抜けした気持ちでした。意外ですが、個人的に手ごたえがありました。あれ?これ採用されるんじゃない、そんな予感すらありました。それくらい良い雰囲気のまま面接は終わりました。

そしてさらに良いことが続きます。タイ人だから(と言うと言葉が悪いですが)あまり期待せずにいた、約束していた帰りのトゥクトゥクが、きちんと会社の前で待っていてくれていました。こうして面接とトゥクトゥクのことでバンコクまで気分よく帰ることができました。しかし、バンコクに戻ると、やっぱりそんなうまいこと行くわけないよな、という気分になり、正直その会社のことは忘れてしまいました。

そんな面接を受けた数日後。転職会社から電話が入り、担当者が叫びました。

”おめでとうございますっ!一次面接に合格しましたっ!!今二次面接の日程を調整中です。もう少しです。あと一歩です。これから人生変えましょう!!!”あまりに担当者のテンションが高かったので、私は逆に冷静になってしまいました。

しかし、てっきり面接に落ちたとばかり思っていたので、思わぬ一次面接合格の連絡はとても嬉しかったです。しかも違う転職会社に無理やり受けさせられた、働きたくもないしょうもない会社ではなく、大企業の面接に受かったことで自信も出てきました。話によると二次面接は社長同席のもと行われるとのこと。そして実質それが最終面接になるとのことでした。

”これが最後です。頑張りましょう!”転職会社の担当者は電話の最後に再びそう言いました。確かにここに来て大企業に就職が決まれば人生は変わるだろうな、そう思い普段あまり物事を期待したりしない性質なのですが、この時ばかりは珍しく頑張ってこのチャンスを勝ち取ろうと思いました。