海外移住日記第23話 大企業に就職が決定

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社長面接

最終面接の日。面接時刻は10時。ということで朝9時にシラチャに着いていました。シラチャから会社までの移動時間も最低でも30分は見ておいた方が良い。ということで前回同様シラチャに1時間前に到着していました。そして、その結果朝5時起きでの出発となりました。正直眠気で頭がぼーっとしていました。

しかし、今日は人生を変える大事な日。早速たむろしているトゥクトゥクに会社まで交渉。前回同様150B(約450円)で行ってくれるとのことでした。そして当然帰りの予約もしておきました。会社に到着したのは約束の時間の30分前。まあ、遅刻するよりはましでしょう。案内された部屋で時間まで過ごします。

面接は社長同席の最終面接とのことでした。しかし、初めは一次面接の時にいた日本人の担当(と言ってもNO2らしいが)ととりとめのない話をして時間を過ごしていました。30分ほどして社長が登場。第一印象は、寡黙な職人みたいな人だな、でした。そして私の履歴書、職務経歴書を見たまま黙り込みました。そしてその沈黙の時間がしばらく続いた後こう切り出しました。

結婚してますか?

>いえ未婚です。

タイ人との結婚は考えられますか?

>はい。良い縁があれば。

そうですか。いやね、できれば長く働いてほしいんですよ。未婚であれば今後結婚という話も出てくると思うんですが、その時にタイ人との結婚が考えれない人は長く続きません。

>なるほど。私的には全く問題ありません。

そんなやりとりの後再び沈黙。そして一言。

いいんじゃないか。

隣のNO2へとそう言いました。

それでは採用ということで。

唐突に大企業への就職が決まってしまいました。まさかその場で決まるとは思っていなかったので私も驚きました。”はあ。そうですか。有難うございます。”そう言うのが精一杯でした。それでは、と社長は席を外しました。そしてそれからは人事担当から諸条件の詳細を伝えてもらいました。

まあ、面接前に転職会社よりざっくり条件は聞いていましたが、その詳細を英語とタイ語で聞かされました。全く理解できなかった、わけではありませんが半分くらい理解できませんでした。要するに給料の一部を積み立てに回すことができ、それが何年かたまると数%の利子がついて返ってくる、みたいな話でした。

まあ大企業だし、福利厚生はしっかりしている、そういう話を聞いていたのでそんなに重視していませんでした。というより日本で働いていた時には福利厚生なんて皆無でした。ボーナスも退職金ももらったことがなかったので、それだけでもありがたいと思いました。

そういうわけで、まあ分からなければまた聞けばいいや、そのくらいの気持ちでで正直話は聞き流していましたが、一番の心配はビザとワークパーミットの件でした。尋ねると、もちろん入社前にすべて取得していただきます、とのこと。全てそろってから入社、就業開始になるとのことでした。そしてそれからビザ、ワーパミ取得のため書類と格闘することになります。