ブラジルのサルバドールでの怠惰な日々その1

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ブラジルのサルバドールに行ってみたかった。そう思い始めたのはいつからだったのか正確なとは覚えていませんが、とにかく無性に憧れていました。

当時今から10年近く前タイに住んでいた時、最後の長期旅行として色々情報収集をしていました。ロシア、北欧、東欧、東アフリカ、中米、そして南米と。何を基準で選んだのか忘れてしまいましたが結局南米を目指すことにしました。

おそらくその過程でサルバドールの存在を知ったのだと思います。サルバドールへはサンパウロから36時間のバスでした。こんなにバスに長時間乗ったのは初めてでした。たしかスペインのマドリードからモロッコのカサブランカまで24時間バスに乗ったことがありましたがそれを超える長時間移動でした。

まあ南米では20時間を超える移動はそれほど珍しくありません。チリのサンチアゴからアルゼンチンのブエノスアイレスまで22時間。ブエノスアイレスからプエルトイグアスまで20時間などなど。と言うかそれ以前にバンコクからチリのサンチアゴまで飛行機で36時間かかっていました。

しかしさすがにバスでの36時間はしんどかった。サルバドールのバスターミナルに着いたときはボロボロの状態になっていました。一刻も早くシャワーを浴びてベッドに横になりたい。心の底からそう思いました。

宿泊先は決めていました。予約はしていませんでしたが、青い家というバックパッカー御用達の宿があることを聞いていました。しかしこの青い家、無許可で宿をしているらしく看板がありませんでした。

チリやアルゼンチン、ブラジルのサンパウロなどで出会った旅行者からは、とにかく建物に 22 という数字が書いてあるのと、名前にふさわしく外観が青い建物だから、とだけ聞いていました。見事に迷いました。そして結果辿りついた先は全然違う宿でした。偶然迷いついた先にも建物に22と書かれた宿がありました。建物が青くはないなーとは思いましたが22って書いてあるし、ホテルだしここで間違いないだろうと思い宿泊することにしました。

しかし建物の中に入ってから青い家の特徴として聞いていた、屋上からの眺めが素晴らしい、それがないことが分かりました。そこで気が付きました、ここは青い家ではないのではないかと。しかしチェックインしてしまったものは仕方がない。とりあえずその宿には1泊するとして荷物を置き、シャワーを浴びました。そしてほっと一息ついたところで街を散策してみることにしました。

サルバドールは街全体が世界遺産になっている石畳が美しい坂の町。坂を上がったり下がったりしながら歩き回り、そのついでに青い家も探すことにしました。すると今泊まっている宿からもう少し奥まったところに同様に22と書かれている青い建物を発見しました。間違いない。ここが青い家だ。チャイムを鳴らし、中に入れてもらい、室内を見学させてもらいました。確かに屋上からの眺めが素晴らしい。大西洋が一望できる。

こっちの方がいいな。何より今泊まっている宿よりも開放感が違う。今のところはこんなことを言うと悪いが雰囲気が悪いと思いました。というわけで宿のおばちゃんには明日ここに引っ越してくるから、そう伝え青い家を後にしました。