人生のターニングポイント~ブラジルでマッサージ師?その1

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ブラジルに行く前、私は日本でマッサージ師として働いていました。マッサージ師を仕事で選んだ理由は海外で働くこと、海外で暮らすことに漠然とではありましたが夢を持っていたためでした。マッサージ師であれば世界中どこででも働けると若い私は考えていました。そして海外に出ると必ず、マッサージをしながら好きなところで仕事をしたい、そう口にしていました。

そんなブラジルのサルバドールでのある日。サルバドールでは日本人どころか中国人すらほぼ見かけませんでした。世界中どこにでもある中華料理屋すらない。そんな町でした。当然日本人の数も少なくおそらく当時サルバドールに住んでいる日本人は10人いたかどうかというところだと思います。

そんな中いつものように、ブラジルでマッサージで働ければいいのになー、とどうせ叶わない夢だろうけど、とりあえず口に出してみるか、くらいな感じで言っていたことが真に受けられてしまったことがありました。

当時私が暮らしていたサルバドールの長屋のJ宿。そんな話をJ宿のオーナーのJさんにも話したことがあります。聞いていた時は、ふーん、くらいのリアクションだったのですが、その数日後、ちょっと紹介したい人がいる、と言われました。言われるまま付いて行ってみると一人の日本人を紹介されました。初めまして、そう挨拶はしたものの、一体この人は誰なんだ、と。するとJさんよりその日本人の説明がありました。

この人はブラジル人の女性と結婚してここサルバドールに住んでいる人。それでねそのブラジル人の奥さんがマッサージの学校に通っているんだよ。だから前に話してたブラジルでマッサージの仕事がしたい、って話の相談に乗ってくれるって。

思ってもいなかった突然の展開に驚きました。既述のように海外でマッサージの仕事をしたいとは思っていたけれど、正直そこまで根性が座っているわけでもありませんでした。決して嘘で言ったわけではなかったけれど、格好つけていたと言うか、そう言いたかったというか。そうなったらいいなー、くらいのテンションで言っていたので、突然の展開に驚きリアクションに困ってしまいました。

しかしここまでわざわざお膳立てしてもらっておいて、やっぱりいいです、あれは冗談(じゃないけど)です、軽い気持ちでいったんですとはさすがに言えず、思わず有難うございます。と言ってしまいました。

その日本人の人も、ブラジルでマッサージで働きたいんだって?変わってるねー。そう言ってにこやかに笑っていました。それじゃあ後日また連絡するわ。とその日は顔見せだけで終わりました。