ブラジルのサルバドールでの怠惰な日々その3

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Jさんとの待ち合わせ場所にいくため青い家を朝早く出発しました。教えられた番号のバスに乗り、バスの運転手さんに言われた地名を告げました。そしてそこで下ろしてくれと頼みました。

下ろしてくれ、そう言ったはずだったのですが運転手に忘れられていました。そのせいでぐるっとバスレーンを一周するはめになり、予想していた時間よりも大分遅れて待ち合わせ場所に到着しました。

着いたら電話してくれ、と言われていた番号へ近くの公衆電話から電話をかけると15分ほどでJさんが迎えに来てくれました。

随分遅かったですね。来てくれないのかと思いました。

>いやー、バスの運転手さんに下ろすの忘れられて。ぐるっと一周してきましたよ。

なんて話をしながらJ宿までの道のりを歩きました。サルバドールは坂の多い町でした。そしてそのスラムも坂が多い起伏の激しい場所に張り付くようにありました。

ブラジルのスラムと言えば、映画、シティ・オブ・ゴッド。どうしても、スラム=犯罪の温床。と想像していたため緊張しながらJさんの後に付いて歩いていました。しかしなぜか道ですれ違う現地の人はやけにフレンドリーでした。

先を歩くJさんと親し気に挨拶をして中にはハグをしている人もいました。そんな光景に何か狐につままれたような気持ちでJさんに付いていきました。J宿は大通りの坂を上り、そこを右折し、さらに小道の坂を上り、上り切ったところを少し下ったところにありました。めちゃくちゃローカルなところにある長屋みたいな建物でした。

こんなところに住んで大丈夫なのか、と一瞬思いましたが、南米に入ってから多少治安に関して感覚が馬鹿になっていたので、まあいいかくらいな感じで宿の中に入りました。J宿内は綺麗とはいいがたいですが、それでもこざっぱりとしていました。陽の光がかなり入るので、意外にも過ごしやすそうな場所に感じました。

2部屋空いてますけどどっちがいいですか?

案内されたのは両方ともシングルの部屋だったのですが、一つはベッドがある部屋、もう一つは地べたにすのこが敷いてあり、その上にマットレスのおいてある部屋でした。すのこの方が安い部屋だったので、しばらく考えた後すのこの部屋を借りることにしました。

そしてここから約半年間J宿でのサルバドール生活が始まることになります。しかしまさかこの時、ここサルバドールで何もしない生活が半年間も続くとは、想像すらしていませんでした。