タイマッサージがきっかけでマッサージ師になった

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私はかつてマッサージ師として働いていました。

もともと、大学卒業して就職、という既定のレールに乗りたくなかったため、

自らレールを踏み外し、その結果なぜかマッサージ師となっていました。

しかしこれは私にとってちょうどよかったとも言えます。

学生時代海外旅行にはまりバックパッカーをしていたころの話。

当時見事に海外にかぶれ、いずれ海外で働きたいと思うようになっていました。

しかもめでたいことに、いつでも、どこでも、自由に行ける、

そんな仕事をしたいと思っていました。

そんな時に出会ったのがマッサージという仕事でした。

マッサージ師は私にとってとても理想的なものに思えました。

マッサージをしながら世界中好きなところで気ままに働く、

そんな自分の姿を夢見ていました。まあ結局は夢破れることになるのですが。

ちなみに日本ではマッサージ業に関してはかなりグレーな扱いになっています。

今現在どうなっているのかわかりませんが、でも、おそらく変わっていないと思います。

マッサージを生業とする仕事には大きくざっくり言うと、

鍼灸指圧あんま師、いわゆる骨接ぎの柔道整復師、そして病院等で治療を扱う理学療法士。

これらの国家資格があります。

しまし今巷に星の数ほどある、リラクゼーション、手もみ、もみほぐし、

なんて看板を掲げているところはすべて国家資格ホルダーではありません。

民間学校の資格、もしくはそんなものも所持していないところになります。

しかしだからと言って危険なものでもありません。

これは国家資格ホルダーが使う常套文句なんですが、

国家資格のない人が働いている店は危ない、下手くそ、

そんなものは全て嘘だと思います。経験上。

まず治療行為をするわけじゃないから危険なことなんてありません。

知識や技量がなく下手くそというのもあくまでマッサージのみで言えば全く逆になります。

批判を恐れずに言えば、国家資格ホルダーの方が明らかに下手くそです。

もちろん人によるのは当然ですが、一般的に。でもちょっと考えればわかることです。

仮にお互い素人から始めたとして、かたや民間組は、

忙しいリラクゼーションサロンで働けば1日10人近い客の相手をします。

それに比べて国家資格ホルダーは学校でその間基本座学が中心になり、

客の体何て少ししか触ることがありません。その時間が3年間もあります。

つまり学校を卒業して客前に立つ国家資格ホルダーと民間組では、

3年間1日10人。1年で3000人、3年で9000人の経験の差があることになります。

学校で授業を受けてもマッサージなんて上手くなりません。

筋肉の名前や神経の名前、起始停止の部位を覚えたところで正直客には全く関係ない。

客が興味があるのは気持ちいいか否かだから。

そう巷にあるマッサージサロンは治療ではなく気持ちよくしているだけです。

つまり上記国家資格ホルダー達とはそもそもがやっていることが違うわけです。

ラグビーとアメフトではなく、サッカーと野球くらい違います。

それに文句を言われても困る、と民間マッサージ屋は言います。

しかし国家資格ホルダーは、なんにせよマッサージを無資格でやられるのは困る、

そう言います。しかし本音はというと、

自分たちの客が減るだろ、こっちは高い金払って学校行ったんだぞ

私が日本でマッサージ屋の店長をやっていた時、そんな不毛な争いが連日行われていました。

しかしある時、マッサージを治療と癒しで分けて、マッサージセラピスト

という公的な資格を作ろうという動きがありました。

が、それも知らない間に立ち消えてしまいました。

私は思いました。これはいつまでもごちゃごちゃしたままだな、と。

そしてそれからより状況がひどくなります。巷のマッサージ屋が従業員として、

どこの国の人かも分からないような人間を雇っている店が増え始めたのです。

それによりマッサージ料金の相場が急激に下落し始め、

私がこの仕事をし始めたころに比べ半分にまで落ちてしまいました。

これはこの業界先がない。そう思い私は不動産業界に身を投じることになりました。

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