ブラジルのサルバドールでの怠惰な日々その5

Pocket

ブラジル人の彼女

オープンレストランで雨宿りをすることにした私。そこでハンバーガーとビールの注文を取ったのが彼女でした。突然の雨で他にちらほらいた客も屋根のあるところに避難しており、少しバタバタしているところでした。

そんなハプニングの最中なせいか話しやすい雰囲気でした。

あー雨降ってきた。

>ねー。そこにいると濡れるよ。

ありがとう。

みたいな会話を自然にしていました。

これはチャンスだと思いました。チャンスと言っても別にやらしい気持ちが先行していたわけではありません。ただただシンプルにローカルの女の子と仲良くなって普通に話がしたい。その時本当にそう思っただけでした。

彼女も特にすることがなかったのか、私のつたないポルトガル語に耳を傾け付き合ってくれました。注文をしたハンバーガーを食べながらビールを飲み、その時知っているポルトガル語の単語を無理くり駆使しながら、英語とチャンポンで彼女との会話を何とか成立させました。

彼女と話した時間は20、30分ほどだと思います。雨が止み、彼女も仕事に戻らなくてはいけなくなりました。彼女と過ごす一緒の時間を名残惜しみつつ私も店を離れることにしました。ただどうしてもこの出会ったチャンスを逃したくはなかったので、彼女の名前を聞き、また今度来ることだけは伝えることができました。

そしてそれからというもの、毎日毎晩のようにその店に通いました。しかしその時も彼女とどうにかなりたいだとか、いやらしい気持ちで一緒にいたのではありませんでした。ただブラジルで妙齢の可愛い女の子と会話できる、それだけで十分満足していました。

しかし勢いだけで彼女と会話をしてはいましたが、しょせん付け焼刃のポルトガル語。というかスペイン語と英語も駆使してのチャンポン会話でした。これは海外で現地の女の子と話す時のあるあるだと思うのですが、そこの言葉を知らないだけにどうしてもダイレクトな表現にならざるを得なくなります。

例えば、好きだ、可愛い、愛している、一緒にいたい、などのような言葉。同じ日本人の女の子と話す時はもっと回りくどい、婉曲な表現を使ってしまうような、そんな言葉もそもそも知っている言葉が少ないだけにどうしてもダイレクトな言葉、つまり、あなたが欲しい、的なことをストレートに言っていたりします。

そしてそれが逆に功を奏したりもするのが面白いところだと思います。そのため海外では女の子との出会いやそれ以上の発展があったりします。そしてそれはそこサルバドールでもそうでした。ボキャブラリーの限界が訪れ困った私は本などに書かれていたポルトガル語を記憶の中から引っ張り出し気づけば、貴方は可愛い。一緒に遊びに行こう、そう言っていました。

記憶が確かならば、バモス、ベレーザって言ったような気がします。確かバモスは、行こう!ベレーザは、美しい、美人みたいな意味があった気がします。文字に起こすと馬鹿みたいな会話ですが、それでも何とか意味が通じたらしい。

そしてどちらかというと好意的に受け止めてもらえたらしく、返事はOKでした。やはり女性は万国共通、回りくどい表現よりもストレートな言葉を好むのか、そう思った瞬間でした。しかし同じ日本人には言えないのに、外国人には言えるなんて、なんて皮肉なんだろうと思いました。