タイのチェンマイで初めてできた外国人の彼女

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タイのチェンマイでできた彼女

学生時代バックパッカーとして海外を放浪している時のこと。旅先で女性との出会いがかなりありました。それこそ日本で普通に暮らしている時よりもありました。同じ旅人の日本人女性や外国人女性、そして現地の女性。しかし、その付き合いのどれもが旅の恥はかき捨て?なのか、短期間で終わってしまうものが多かったです。

旅先で別れた後、しばらくメール等でやりとりはするものの、長く続いたことはありません。旅先でお互い気分が鷹揚になっているのか?それともどこか一人旅の寂しさがあったのか?まるで一夜の夢のような儚い関係。しかし、そんな中、タイのチェンマイで初めて彼女と呼べる存在ができました。

あれは日本の大学を卒業してチェンマイに住み始めた当初の頃。当時の私は、毎日のようにマッサージ学校の友達と行動を共にしていました。当時22歳だった自分と40代の女性3人と30代の男性一人、というのがいつもの5人組でした。そんなある日。夕食後、ターペーゲート近くにベトナム人のやっている画廊があるから行ってみよう、という話になりました。

どうやら友人は店の店主と知り合いのようでした。店の中には店主と私達だけ。しばらく店の作品を見ていると、一人のタイ人の女の子が入ってきました。彼女は初めは一人で絵を見ていたのですが、友人の女性の一人が彼女に話しかけ、最終的に画廊のオーナーを含む7人で何やかんや会話をすることになりました。

しかし、その時私は会話なんてそっちのけで彼女のことばかり見ていました。彼女はそれくらい可愛くて魅力的な娘でした。ちなみに友人の女性の一人は、嘘か本当か分かりませんが自称占い師でした(しかも当時頭も坊主だった)。そのせいかやたら人の話を聞くのが上手く、気づいた時にはタイ人の女の子は友人のその女性に向かって何か必死に話していました。まるで訴えかけているようでした。

後にその友人の女性に何を話していたのか聞いたところ、彼女は昔バイセクシャルで悩んでいたとのことでした。今では男性のみに興味があるが、またいつか女性に興味が出てきそうで怖い、とかなんとか話してきたそうです。初対面の人にそこまでプライベートなことを話させるなんて、この人コエ―、とも思いました。まあ、それだけ友人が聞き上手だということなのだと思います。

そんなことはともかく、私は彼女と友人の女性の話を傍で聞いているだけだったのですが、それでも一緒に過ごしている時間が楽しくて、この時間がもうしばらく続けばいいのに・・・とか初心なことを思っていました。結局、2時間近くはその画廊にいたと思います。

当時のタイは今のようにまだ携帯電話がそこまで普及していない時代。私もその後すぐに持つようになるのですが、その時はまだ持っていませんでした。そのため彼女の連絡先を聞くことはできませんでした。しかし、かろうじて彼女の働いているレストランの名前を聞くことができました。そしてその日はお開きとなって解散となりました。