ブラジルのサルバドールでの怠惰な日々その6

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煮え切らない私に彼女が一言

彼女とのデート当日。当時ブラジル在住時私は携帯を持っていませんでした。場所と時間を指定して現地で待ち合わせするという昔懐かし携帯のない時代のデートでした。デートは無難にショッピングセンターへ出かけてみました。そしてそこから一緒にご飯を食べに出掛け、そしてお酒を飲みに行きました。無難中の無難なデートだったと思います。

問題は何といっても会話が続かないことでした。何よりもポルトガル語が分からない。彼女は日本語はもちろん、英語もダメでした。というわけで仕方なくというか、知っている女性をほめる単語、ベレーザ(素敵)、ゴスト(好き)、ボニート(綺麗)、なんて単語をひたすら言っていたような気がします。何か最終的にチ・アモ(愛している)とかも言ったかもしれません。

一重にポルトガル語ができない自分万歳なのですが、ジローラモか、イタリア人か、というくらい軽々しく愛の言葉をささやいていました。おそらく周りのブラジル人の男にも負けていなかったと思います。そんなこんなで彼女との初デートは終わりました。そしてその後も彼女とたびたび出かけるようになりました。

そんな3回目のデートのある日。その日は彼女のおすすめの小高い丘の上にあるバーレストランへ向かいました。いつものようにドリンクを注文し終わると、彼女はカバンの中から一枚の紙を取り出しました。そこにはポルトガル語と英語に訳したものが書かれていました。彼女は彼女で会話が続かないことを気にしていました。そんな彼女の気持ちを嬉しく思いつつ、その紙に書かれた単語を肴にビールを飲んでいました。

既述ですが、当時私は特にいやらしい気持ちが先行していたわけではありませんでした。下半身が先行して彼女と会っていたわけではなく、ただただ純粋に異国、しかも日本の真裏のブラジルの、黒人が多く済むサルバドールの、しかもスラムの、現地の可愛い同世代の女の子と一緒に時間を過ごす、ただそれだけで正直満足していたところがありました。

しかしその日は少しいつもとは違っていました。いつものように彼女と一緒にお酒を飲み2時間ほど過ごし、じゃあ帰ろうか、となった時彼女が突然尋ねてきました。

貴方は一体私をどうしたいの?

>え?

だから、貴方は何がしたいの?

>はあ・・・

確かにこんなことを言われました。冗談かと思っていましたが彼女の顔は真剣だったので、一体どうしたものかと思いましたが、ここで思い出したのはバンコクでのこと。こちらが良かれ?と思って女の子に手を出さすにいてもそれが決して女の子にとって良いことではないということでした。

これは所謂あれだ。寸止めされているような状態だ。女の子からすると口説いてくるけど指一本触れようとしない、そんな私の態度についに彼女の我慢が限界に達したのだ。そうか。そこまで彼女を追いこんでいたのかと。そう思い自分を恥じた私は思い切って彼女にこう言いました。

貴方が欲しい。今日は一緒にいたい。

正確な文法、ボキャブラリーではなかったでしょうがおそらく真意は伝わったと思います。

分かった、彼女はそう言い、そしてお店を後にしてそのまま近くのモーテル(ラブホテル)へと向かうことになりました。彼女とのその時の行為は10年経った今でも鮮明に覚えています。

内装が白かったことや、結構たくさんビールを飲んだのに一気に良いが覚めたこと、興奮しすぎて、というよりも突然の展開にテンパっていたのか、水シャワーを冷たく感じなかったこと、久しぶりの女性の体ということもあって何回も求めたことなど。

そして朝方彼女と一緒にホテルを出て宿に戻りました。朝方宿に戻るとにやにやした同居人が私を待っていました。

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