最近はどうやら世界的に野菜の値段が高騰しているみたいです。日本でも野菜が高くて自炊派が料理を作れなくて困っていると聞きます。むしろ外食した方が安い、みたいなニュースをやっていました。この野菜の値段の高騰ぶり。これはタイでも深刻な問題になっています。なっていますというか、少なくとも私は個人的に切実に困っています。
スーパーで買う野菜の高さたるやモノによっては日本より遥かに高い値がついています。特にタイ人が普段食べない、タイ料理にあまり入ってない野菜。当たり前のことですが。ジャガイモなどのイモ系、あとピーマンなども。タイ料理ではあまり使わないので。
~今日実際スーパーで~
今日スーパーのTopsに行ったところ、ゴボウに258B(およそ800円)の値がついてました。ていうか根菜全部高いっ!この値段設定一体どうなっているんだと。誰が買うのだ。いや確かにタイ料理でゴボウなんて使わないし見たことありません。と言うより世界で、好んで食べるのなんて日本人だけなのかもしれないけれど250Bは取り過ぎでしょう。
250Bあれば、パタヤからバンコクまでバスで往復できる金額と同じくらいです。タイのマクドナルドやケンタッキーなどのファーストフードの時給が50B(150円)くりあ。日本円の感覚でいうと、ゴボウに3000円くらい?誰が買うんだ。当然こんなもの買えるのは、給料に+αで海外赴任手当もらっている駐在員妻か、お金持ちの外国人と結婚したと思われるタイ人くらいだと思われます。
目の前のフルーツのコーナーで、ランブータンが1キロ/30B(およそ90円)、ラムヤイ(龍眼)が1キロ/20B(およそ60円)で売られているんだぞと。
~タイの代表的野菜~
バンコクでもパタヤでも家の近くに市場がある人であれば、スーパーで買うより安い値段で野菜は手に入れることができます。しかし近所にない人はかなりきつい。タイで一番食べられている国民野菜?であり、かつ安い空芯菜を食べるしかなくなってしまいます。
まあパックブーンファイデーン(空芯菜炒め)好きだからいいんですけどね。もしくはカイラン菜。でも安いのは結局葉っぱ系になるので栄養が偏りそうです。
完全に余談ですが、パックブーンファイデーン(空芯菜炒め)は、そのままおかずの一品にもなり、ご飯の上にかければぶっかけ飯にもなります。しかしなんといってもその真価は、酒の最高のつまみである、ということです。
”えーと、とりあえずビールとパックブーンファイデーン”と、このセリフはタイに住んでいる日本人なら誰しも一度は言ったことがあることと思います。
~野菜の代わりにフルーツを~
おっさんになって分かってきた野菜の美味しさ。そして健康を考えて野菜を中心にした生活をしようと思っていた矢先にこの過酷な現実。まさか野菜が高いから仕方なくフルーツを意識して買わざるをえなくなるとは。そんな生活になるとは思わいませんでした。と言うか野菜が高くてフルーツの存在を思い出しました。
そういえばタイはフルーツが安い国だったんだということを。フルーツのことを忘れていました。フルーツを毎日食べる。こんなまるで意識高い系OLのような食生活になるとは思いませんでした。そして冷蔵庫の中身。常に数種類のフルーツが常備してあります。でも野菜好きからすると結構きついです。
そういえば今住んでいるコンドミニアムの近くに、野菜料理専門店ができていました。ええ行ってみましたよ。しかし感想としては、高い。そしてその割に美味しくない。もう二度目はないかなという感じでした。人生上手い事行きませんね。
最近料理にはまりつつあり、趣味の一環としても料理を考えていて、自炊をし始めている私としては、この状況はきついです。最近では部屋のベランダで家庭菜園を真剣に考えています。ああ値段を気にせず野菜が思い切り食べたい、なんて思う日がくるなんて思いませんでした。