ブラジルのサルバドールでの怠惰な日々その12

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私の乗った飛行機がフォス・ド・イグアスに着いた時には夜中になっていました。サルバドールを午前中に出発していたので、12時間以上は移動していたことになります。それもこれも一番の格安航空券を購入したため。なんとすべてブラジル国内便でしたが、乗り換えが2回もありました。しかもそれぞれ待ち時間が3、4時間ずつありました。

ちなみにフォス・ド・イグアスでの宿は予約はしていませんでした。何度も言いますがブラジルは治安の非常に悪い国。日本やタイのように夜中ふらふら歩いていようものなら即襲われます。これはまずいと思い、空港にたむろしていたタクシーの運転手さんの中から、勘で人の好さそうな人を選び市街地まで乗せてもらい、ついでにホテルを探してもらうことにしました。

しかし、時間は真夜中。どこのホテルもFULLと言われ断られました。これは本格的にまずいと冷や汗が出始めたころ、ようやく一軒のホテルに空きを見つけました。ずっとホテル探しを手伝ってくれたタクシーの運転手さん。感謝の気持ちを込めて多めにチップをあげそのホテルにチェックインすることができました。その日は心身共にへとへとに疲れていたのでシャワーだけ浴びて泥のように眠りました。

次の日の朝、朝食ビュッフェで簡単な朝食を取り、ホテルをチェックアウト。早速国境を越えてアルゼンチンに渡りました。およそ半年ぶりのアルゼンチンでした。アルゼンチン側の国境の町プエルト・イグアスに着くと、そのままアルゼンチンの首都ブエノスアイレスまでの夜行バスのチケットを購入しました。

しかし、バスが出発するのは夕方の4時。6時間以上待ち時間があります。今なら気が遠くなるような時間ですが、バックパッカーをやっていたころはそれくらいは当たり前。時間間隔が変化したのでしょうか?昼食を取り、適当に時間をつぶしバスの出発時間まで待ちました。

プエルトイグアスからブエノスアイレスの所要時間は22時間。ほぼ丸一日かけて走ったバスはブエノスアイレスのバスターミナルに翌日の昼過ぎに到着しました。早速、チリのサンチアゴまでのバスを予約しようとするも、ブエノスアイレスからチリのサンチアゴまでの夜行バスは既に出発しており取ることが出来ませんでした。仕方がないのでその場で次の日のバスを予約し、その日はブエノスアイレスで一泊することにしました。

以前宿泊したホテルに半年ぶりに訪れてみると部屋が空いていたのでそのままチェックイン。さすがに体力の限界。ベッドに倒れこみました。夕食以外はほぼベッドで過ごしました。そして次の日の朝、ブエノスアイレスからチリのサンチアゴまでの20時間の夜行バスに乗り込みました。連日の20時間を超えるバス移動で疲れ果ててはいましたが、何より時間がありませんでした。そうしてこうしてチリのサンチアゴに着いたのが飛行機が出る日の2日前でした。