海外移住日記第34話 バンコクで面接

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無心の境地で面接

会社の面接はバンコクでありました。久しぶりのバンコクでした。正直緊張は全くしていませんでした。こんな言い方をすると悪いですが、どこか舐めているところはありました。やはりすぐに辞めたものの大企業の面接に通り採用された、というのが自分の中でどこか自信になっていたのだと思われます。

面接はまずは日本人の役員面接。その後、タイ人の役員、そしてもう一人の日本人役員の面接がありました。どうやら他にも何人か面接希望者が来たらしいのですが、全てそのタイ人役員が気に食わない(タイ語ができないなど)という理由で落としているのだと聞きました。しかし、まあ既述した心の余裕があったせいか、終始緊張せず、ざっくばらんな気持ちでできたと思います。

ちなみにここでの面接でもやはり彼女の有無が聞かれました。会社面接の時には、彼女がいると答えておいた方が採用されやすい、と知り合いから言われていたので、彼女の有無の質問には力強く、います! と嘘をついて答えておきました笑。しかし、それとは別に聞かれたら返事に困る質問がありました。それは、なんでシラチャにいるの?ということでした。

確かに会社の人からすれば謎だと思います。でも前の会社をすぐに辞めたことはあまり知られたくはありませんでした。仕方がないので、またしても架空の彼女の存在を利用させてもらうことにしました。彼女がいるから今シラチャに住んでいるんです、と言ってやりました。この架空の彼女の存在は私にはとてもちょうどよかったです。そんなこんなで日本人、タイ人3人の役員面接合わせて1時間ほどの面接を終えてその日は終了となりました。

まだ別の候補者がいるらしいとのことで、後日結果をお知らせしますとのことでした。久しぶりのバンコクではありましたが、遊びに行くにはまだ早い。しかもスーツに鞄とビジネスシューズと動きにくい恰好だったので、その足でシラチャに戻ることにしました。

ビザの問題こそありますが、金銭的には別に焦ってはいませんでした。そのため正直、採用されてもされなくてもどっちでもいいわ、くらいの軽い心境でした。悪く言えば、もうどうにでもなれ。良く言えば、時の流れに身を任せる感じでした。採用されればタイで働けばいい、ダメだったらベトナムにでも行くか。いやそれともカンボジアか。それくらい人生を適当に考えていました。

多少の心残りは、せっかく多少覚えたタイ語を使わなくなるのちょっともったいないなー、くらいしかタイに対する未練はありませんでした。それくらいの感覚で結果を待つことにしました。