チェンマイで悪さはできない?口コミ密告の速さはナチス統制下並

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チェンマイは小さい町で監視社会?

タイのチェンマイにて。マッサージ学校帰りに友達の女の子とを家路を帰っていた時のこと。途中で彼女と別れ、自分の部屋について10分後くらいに彼女から電話がかかってきました。電話に出るや否や、あの女誰?!どうやら私が日本人の女の子の友達を歩いているのを彼女の知り合いが見ていたらしく、彼女のもとに連絡がいったということでした。

しかし、それにしてもその時間およそ2、30分ほど。チェンマイはタイ第二の都市と言われていますが世間が狭い。そしてその彼女の友達ネットワークにもゾッとしました。というよりなぜその友達が私の顔を知っているのだと?私の写真でも市中に出回っているのか?

またこんなこともありました。それはあるチェンマイで行われたお祭りの夜。その日は当時、同じゲストハウスに住んでいた他の日本人二人と3人でお祭りに行こうということになっていました。その時にどうせ行くなら、少し扮装していこうということになりました。

それぞれ手持ちの服で一番奇抜なものを着たり、着崩したりしていました。ちなみに私は当時甚平を持っていたのでそれを着ていきました。友人1はパジャマ、友人2はスパイダーマンタイツと中々パンチの効いた3人組だったと思います。

その祭では、チェンマイのナイトマーケットと言われる通りを封鎖して、日本のねぶた祭りのような出し物が練り歩いていました。かなりの人でごった返しており、奇抜な恰好をしている私たちもかなり注目を集めていました。写真を撮り、そして撮られ、大満足のまま宿に帰宅したまさにその時。彼女から電話がかかってきました。そして開口一番彼女が言いました。

何してるのっ?!

>?何が?

あなたナイトマーケットで変なことしてたでしょ?

>変なこと?してないよそんなこと。

嘘!変な恰好して練り歩いて、変なことしてるあなたを見たって友達から電話があった。

変なこと?・・・ああ、多少思い当たる節はありました。しかし、それは私ではなく友人2です。友人の子供用スパイダーマンの全身タイツがものすごくフィットしており、小さいリアルスパイダーマンと化していました。これがお祭りに来ていた外国人にも現地のタイ人にも大受けしていました。

そんな状況に気をよくした友人2はノリノリで糸を出す仕草(シャーって言いながら)をしたり、壁に張り付く真似をしたりしていて、周囲から写真を取られまくっていました。どうやらその中に彼女の友人がいたらしく、スパイダーマンになりきっている友人の近くで大爆笑しながらふざけている私の姿をばっちり見られているようでした。そしてその情報が彼女のもとに回ったようです。

彼女からは、そんな恥ずかしいことはやめて、私が恥ずかしい。恥をかかせないで、と怒られてしまいました。何がそんなに悪いのか理解できませんでしたが、ゴメンゴメンと謝って大事には至りませんでした。しかし、そのあまりの情報の拡散の速さ。しかも今と違って監視カメラやGPSがまだない時代。おそろしやタイ人女性のネットワークの強さ。これは変なことしたら即刺されるなと恐ろしくなった一件でした。