バックパッカーの様々な形と今昔

Pocket

バックパッカーとは・・・

一般的には、大きなリュックを背負って安宿に泊まり、国境を越えていく貧乏旅行者と言われています。私が学生時代のバックパッカーはまるで苦行者のような、修行僧のような、そんな生き方をしているバックパッカーがたくさんいました。日本からの逃避の旅、現実逃避の旅、自分を人生を見つめ直す旅。バックパック旅行をすることに意義を見出す。なんて思いを胸に旅をしている人が大勢いました。それが時代の流れと共にバックパッカーも変化し、よりカジュアルに、一般的になり今では女子大生の一人旅パッカーなんてのも珍しくなくなってきています。

また当時で言えば、今のようにネットが普及しておらず、旅行本も充実していなかったため自分でルートや宿やビザ情報を仕入れて旅をするというのが当たり前でした。また世界中の旅人が集まる宿には情報ノートがあり、それが唯一の情報源といったところもありました。その姿はまさに平地の冒険家の姿そのものでした。しかし今では誰しもがパソコン、スマホ、タブレットを持ち、アプリにナビゲイトされ気楽に効率よく旅行するのが主流となっています。

かつてはお金を節約するために少しでも安い宿。少しでも安いルート。少しでも安い飯屋。などなどを血眼になり現地情報を仕入れていたものでした。そしてその過程で現地事情に詳しくなったり、友人ができたりして面白い旅行になる、という目的と手段が逆になることが多々ありました。しかし現在のように全て手に持っている機械の中に情報が入っている現代ではそういうことはあまりないのかもしれません。

まあ、とは言っても昔も旅行者の中には有名な某黄色い旅行本に書かれている通りに旅するバックパッカーもいたのであまり変わらないのかもしれませんが。そんなバックパッカーにもいくつかの種類があります。

まずは長期間旅行するパッカー。これは仕事を辞めた人が多いです。そしてこの手の人は、あくまで私が会った人の感想ですが、人生を変えようとか、自分を見つめ直す、とか旅自体に意義を見出そうと、半ば思い詰めて旅をしている人が多かった気がします。

次に学生パッカー。当時の私がこれに当たるのですが、私が大学生時代は、夏と春におよそ2か月半ずつの休みがありました。これを丸々バックパック旅行にあてるというものでした。私は奇跡的に大学を留年することなく卒業することができたので、1年に5か月、4年の夏休みまでで約17か月の期間バックパック旅行をしていました。

さすがに一度の旅行の期間が最長2か月半だったので世界一周や大陸横断などはできません。そのため今回はアジア周遊、次は中東縦断、次はヨーロッパ横断、などと言った感じで小分けにして旅行をしていました。

そして最後は、学生やサラリーマンのまま連休に有給をぶち込んで1週間から10日くらいの日程で旅行するミニマムパッカー。これは私のような学生パッカーのさらにミニマム版。どこかの1国を旅行する、もしくは周遊するとしても比較的周遊しやすい、シンガポールからマレーシアを抜けてバンコクを目指すとか、そういう人達でした。

あ、あと例外としてバンコクではオーストラリアからのワーホリ帰り組のバックパッカーと沢山出会いました。あくまで個人的な感想ですが、オーストラリアワーホリ組は総じて英語が喋れませんでした。ホテルにチェックインすらできない子らもいました。しかも一人じゃなくて複数。

一体オーストラリアで何をしてきたのだと思いますが、一度彼らの一人(チェックインできなかった)のカバンの中を見せてもらったことがありますが、遊び道具でいっぱいでした。そういえばギターと太鼓を持ち歩いていました。

まあいいんですけどね。人生楽しければ。しかし彼らを見て私は、ワーホリ先からオーストラリアを真っ先に外すことになりました。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする