タイのチェンマイで初めてできた外国人の彼女14

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タイのチェンマイにて。彼女との付き合いは順調とはいえないまでも何とか続いていました。というのも毎日のように彼女と会ってはいましたが、その半分は喧嘩していました。そしてその喧嘩の理由は、彼女の小さいわがままと私の大きいわがままでした。

ある時は、夕飯の場所で喧嘩になりご飯を食べずに帰ったり。ある時は、チェンマイ動物園の前まで行ったもののそのエントランスで喧嘩になり、中に入らず帰ったり。ある時は、テニスをしに行こうとしたもののコートの前で喧嘩になりテニスをせずに帰ってきたり・・・こんなことが日常的茶飯事で起きていました。

そして大概それらの喧嘩の発端は大概彼女の小さいわがままで始まり、私の大きいわがままが決定打になっていました。本当に余談ですが、この彼女との喧嘩のおかげ?で私のタイ語力は飛躍的に伸びたような気がします。喧嘩と言っても口喧嘩なのですが、タイ語が分からないと口喧嘩もできないので、喧嘩の為に?必死にタイ語を覚えていました。

当時、私は24歳。彼女は2つ下の22歳。彼女のわがままは今思えば可愛らしいものばかりだったように思います。毎晩電話をかけてきてほしい荷物(彼女の小さいカバン)を持ってほしい肩を組んでくる(何故かタイでは女の子が彼氏に肩を組んでくる)、などなどの小さいものばかりでした。

しかし、当時の若くて狭量な私はそんな彼女を受け止められず、というか受け止めようとせず、さらなるわがままを彼女に返していました。今思い返せばそのすべてが恥ずかしく思います。お互い若かったとはいえ、明らかに私のほうがわがままを言っていました。そして喧嘩した後、謝らない私に対して大概先に折れてくるのは彼女の方でした。

当時、自分では自分のことを冷静な方だと思っていましたが、何故かチェンマイで彼女と付き合っている時の私は、自分でも不思議なくらい幼く感情的になっていました。たらればの話になりますが、もしあの時私が働いていれば、生活が安定していれば、自分に自信があれば、あんな傍若無人な態度はとっていなかったかもしれません。

ただ名誉のために言いますが、いくら喧嘩しても彼女に手を挙げたことはありませんでした。当たり前の話ですが。ただむしろ挙げられたことはあります笑。そんなこんなで喧嘩して、仲直りして、また喧嘩して、みたいなトムとジェリーみたいな毎日が続いていました。