いつものように15時にマッサージ学校が終わり、いつものように私の部屋で仕事終わりの彼女を迎えました。そしていつものように世間話を振ってくる彼女に対しておもむろに尋ねました。
昨日の夜何してた?電話したけど?
>ああ何か深夜に電話あったね。寝てた。
ふーん、その前は?仕事終わった後は?
>仕事終わった後?ビーちゃん(友達)と一緒に飲みに行ったよ。
2人で?
>うん。そう。
そうか・・・
もう小細工も駆け引きも面倒くさかったのでそのまま言うことにしました。
あのさー俺昨日店の前で見たんだよね。お前が男と一緒にバイク乗ってるところ。
>え?何で?
何でって、マッサージ学校の友達との飲み会が早く終わったからP達と一緒に飲みに行こうかと思って。
>・・・違う。ただ一緒にご飯食べただけ。
雨の中?手つないでバイクまで一緒に乗って?
>・・・そう。
嘘つけ。昨日深夜電話出なかったけど何してた?
>何もしてない。本当。すぐ帰った。ビーちゃんに聞いて。
信用できるか。口裏合わせてるだろ。そもそも何で嘘ついて男と一緒に飯行った?
>知らない。何もしてない。
という不毛な会話がありました。確かに私が見たのは雨の中バイクに一緒に乗って走り去っていく二人の姿のみ。彼の部屋や彼女の部屋、キスをしているところなどを見たわけではありません。私が持っているのは状況証拠のみでした。しかし限りなくブラックにちかいグレーだと思いました。
一つだけ聞かせて。あの男がPに好意があるのは知ってるでしょ?それで何で一緒に飯食いに行ったの?この際浮気したかどうかは置いといて。
>本当にあの人とは関係ない。ただの友達。今はあなたが恋人。でももしあなたと別れたらどうするの?一人は寂しいでしょ?(そのために2番手となりうる)男友達がいてもいいでしょ?
この最後の言葉を言われて心が折れました。もういいわと。呆れてものも言えないから出ていけと彼女を私の部屋から追い出しました。それでも気が収まらないので同じゲストハウスに住む友人を誘い酒を飲みに行くことにしました。普段であればそれで気がまぎれ、喧嘩のことなどどうでもよくなるのですが、その日は違っていました。
やっぱり許せない。そう思いますが、一々彼女のことを考えるのも腹が立つし面倒くさい。ということで最終手段として音信不通になることにしました。まさに最終手段。というか卑怯な手だとは分かっているのですが、もう話し合うのも誤解を解くのも理解をするのも、彼女に関するすべてのことが面倒くさくなってしまったので仕方がありませんでした。
彼女の生活のリズムは知っていました。なのでそれをずらすことで完全に無視ができると思いました。つまり彼女は、昼の仕事が朝8時半に始まり15時に終わり、18時から24時まで日本食屋で仕事。ということはその真逆の時間に私が生活のリズムを変えてやればよかろうと思いました。
つまり私の学校が終わる15時以降は、昔に戻り学校の友達とマッサージの復習で18時過ぎまで過ごし、彼女が既に働いている19時ごろ部屋に帰ります。そして夜は夜で、夜な夜な遊び回り部屋に帰るのは深夜2時過ぎ。彼女は既に部屋に帰って寝ています。
これでもう面倒くさいこと考えずにすむぜ、そう思い彼女からの電話とメールは全て無視しました。ついでにしばらくすると彼女の職場の同僚からも連絡が来るようになりましたが、それも無視。完全シャットアウトしてやりました。