チェンマイで野良犬に噛まれて狂犬病治療

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私が滞在していた当時、チェンマイには野良犬がたくさんいました。そういえば昔のバンコクにも野良犬がたくさんいたのですが、今ではすっかり姿が見えません。一体どうしたのか?あまり深く追及すると悲しい答えを知ることになりそうなのでやめておこうと思います。

そんなチェンマイですが、昼間の人通りが多い時間帯は特に問題がありませんでした。タイの野良犬は人間を恐れています。その表情は見ていてせつなくなるほどです。日本の甘やかされた犬の表情とは違います。しかし夜になり人通りが少なくなると野良犬が闊歩し始めます。野犬に近いです。飲んで帰った帰りなど、あの辺には野良犬が多いから反対の通りに渡って帰ろう、などと思うこともありました。

私はチェンマイでゲストハウスからアパートへ引っ越したのですが、その新しい住処近辺に野良犬が非常に多かったことがありました。そのアパートの場所はチェンマイの旧市街の南東の角。ターペー門とチェンマイ門の間の角。その堀から100mほどの距離のところにありました。アパートの東側から帰ってくる時は問題はないのですが、旧市街側から戻ってくるときにこの野良犬の群れと出くわし、吠えられじりじりと距離を詰められながらアパートに戻ることになります。

また当時の私のアパートが夜になると門が閉まり、その門のカギを開けなくてはいけませんでした。背後を野良犬の集団に囲まれながらカギを開けるのは気持ちの良いものではありませんでした。そのため一時期などはアパートに着く手前、野良犬が屯っている手前で棒や石を拾い、それで威嚇しながらアパートに戻ることもあるくらいでした。

そんなある日。マッサージ学校の帰り道。車道の側溝を歩いていた時のこと。当時チェンマイには歩道というものがあまりありませんでした。まあそれは今でもあまり変わりませんが。後ろから走ってくるトゥクトゥクをよけようとしたとき誤って寝ていた野良犬の尻尾を踏んづけてしまったことがあります。その弾みで怒った犬に足を噛まれてしまいました。それを見ていた近くのタイ人が野良犬自体は追い払ってくれたのですが、くっきりはっきり咬まれてしまいました。

咬まれた箇所は血が多少滲んでいるくらいで重傷というわけではまったくありませんでした。が、当時の私でも狂犬病のことは知っていました。しかも発症したら致死率99%などとも言われていることも知っていました。どうしよう?面倒くさい。まあいいか、そう思っていたらちょうど彼女が部屋にやってきました。というわけで一応彼女に相談してみることにしました。

さっきさー、野良犬に咬まれたんだけど病院行った方がいい?

>え?大丈夫なの?

大丈夫大丈夫。ちょっと血が出たくらい。

>早く病院行かないと。

えー。やっぱり行かないとダメ?面倒臭い。

何言ってるの?早く行くよ

>でもあんまりお金もないし・・・

馬鹿じゃないの!ないなら私が出す!行くわよ!

って感じで彼女のバイクで病院まで連れていかれました。そしてそこで治療を受けることになりました。あ、当然治療費は自分で出しました。しかし狂犬病治療が面倒くさいのはここからです。犬にかまれると治療としてある一定期間何度も注射を受けなくてはいけません。それによって致死率99%と呼ばれる狂犬病の発症を防ぐというわけです。もちろんそのたびに治療費が発生します。まあ命には代えられない、というわけで注射を受け続けました。

それが今から20年ほど前のことなので、今死んでいないということは治療が有効で発症していないということなのだと思います。もしくはあの野良犬が狂犬病のキャリアーでなかったということか。

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