タイで初めてできた外国人の彼女21

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チェンマイからの夜行バスがバンコクに着きました。しかしすぐに日本に戻るわけではありませんでした。バンコクにも友人が数人いたので、日本に帰る7日前くらいに着いていました。そしてバンコクの友人知人に報告し、別れを惜しんでいるとチェンマイの元彼女Pから電話がかかってきました。

今、どこ?

>バンコク

いつ、日本帰るの?

>えーと、3日後の○○時かな。

分かった。明日バンコクに行くから。

>は?

バンコク着いたら連絡する。

>ちょっ・・待っt

(ツーツーツー・・・)

みたいな電話がありました。いきなりでしたがどうやら私の見送りのためにわざわざチェンマイからバンコクへ見送りに来てくれるようです。正直にいうと私の心はドキドキでした。まるでドラマのようだと。異国の地で長く付き合った彼女。結局喧嘩別れしてしまうが、私の帰国の日に駆けつけ見送ってくれる。そんな気持ちが湧き出てワクワクしながら彼女を待ちました。

そして次の日の昼過ぎ。彼女からの電話でバンコクのモーチット(北バスターミナル)に着いたとの連絡がありました。彼女に電話で、そこからカオサンまでは~番のバスに乗って、それで~で乗り換えて、最悪分からなければタクシー使って・・・、などと道順を説明していると彼女から一言。”あのねー、私タイ人。そんなこといちいち言われなくてもそこら辺の人か運転手に聞けばわかる。子供じゃないんだから心配しすぎ”

・・・そう言われてみれば確かにそうだ。私は何をそんなにウキウキしているのかと思いました。そして彼女からの連絡が入ってから1時間とちょっとが経った頃。彼女からカオサンに着いた、との連絡が入りました。

どこ?どこにいる?

>警察署の近く。

分かったそのまま反対側に歩いてきて。

ちょうど私は反対側の入り口にいたのでそのまま歩いていくことにしました。そして周りに気を配りながらゆっくりとカオサンを歩きました。すると半分を超えたあたりで彼女らしき人物を発見しました。

あの時のあの感覚は一体何なのでしょうか?探していたのだから見つけた瞬間名前を大声で叫び、駆けよればいいものを、さもこちらはまだ気づいていないように振る舞いつつも彼女との距離を詰めるあの感じ。ただ単に照れ臭かったのかもしれません。結局彼女が私に気づき駆け寄ってきてくれました。

ちなみにこれは今の話ではなく今から20年近く前の話です。今はこんなしょうもないことはしません。結局当時は、最初から最後まで彼女の方が私よりもしっかりとしていたということなのだと思います。彼女との再会、と言っても数日振りなのですが、を果たし彼女の荷物を私の部屋に置きに行きました。そして彼女と過ごす最後の夜。タイ最後の夜でした。

その夜は彼女としこたま飲みました。お互いテンションが上がっていたというのもあります。喧嘩別れした彼女。でも一番感情でぶつかった相手。そして別れた後もチェンマイから700㎞離れたバンコクまでわざわざ見送りにきてくれた彼女。気が付けば二人でビールを数本飲んだ後、ウイスキー1瓶空けていました。

そしてその夜、ベロベロになって宿に帰りました。通常ではそのまま寝てしまうのですが、その日は最後ということもあり、気が付けば彼女を求めていました。彼女も当然のように受け入れてくれました。しかしいつもと違うのはその時はゴムをつけなかったこと。

酔った勢いとはいえ何ということを・・・と思いますが、その時はあまり深く考えず事に至ってしまいました。しかも2回も。結局早朝出発の飛行機に乗るためにほとんど寝ずにセックスのみをして急いでゲストハウスを出る羽目になりました。

空港に着きました。当時はまだドンムアン空港でしたが、2人ともほぼ無言でした。本当は、話したいこと、話さなくてはいけないこと、たくさんあったはずなのですが何も話せませんでした。そして出発の時間。彼女との別れはあっさりとしたものでした。

じゃあ帰るわ。

>うん。バイバイ

そしてそれから数年後。私はチェンマイを再び訪れていました。Pと会うことはできませんでしたが、当時一緒に遊んでいた友人と会うことができました。彼女はPと一緒に日本食屋で働いていたタイ人の女の子でした。彼女は笑いながら、Pに会いたい?連絡してあげようか?そう言いました。

今でも付き合いあるの?

>うん。でもPはもう結婚してるよ。日本人と。

マジで?

>うん。子供もいる。今○歳。

えっ!?

その歳を聞いてびっくりしました。ちょうど私が日本に帰ったころと同じ年だ・・・二股されていたのか?・・・いやそれよりもその子供って、まさかあの時に・・・?

考えると恐ろしくなるのでやめておきました。が、どちらにしても一本取られたような気持ちでしたが、それ以上におかしくて仕方がありませんでした。最初から最後まで彼女の方が大人で掌の上で遊んでいただけなのかもしれないと思うと愉快で仕方ありませんでした。