タイで出会ったナチュラルボーンなストーカーの日本人5

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タイのチェンマイにて。Yの失恋に振り回されて以来、私たちはナイトマーケットには近づかなくなりました。必然的に私もユンピンと会うこともなくなりました。しかし、ある日のこと。その日、私はマッサージ学校の友人との飲み会があったため、Yとももう一人の友人とも別行動をしていました。その帰り道、深夜1時くらい。あるクラブの前を通りかかったときにたまたま仕事終わりのユンピンと偶然遭遇しました。

ユンピンは少し酔っぱらっており、またおしゃれをしていたため普段ナイトマーケットで会う彼女とは違う雰囲気でした。彼女は友人らしき女性数人と一緒にいたのですが、私をその中に呼び込みました。初対面の人らと一通り挨拶をすますと彼女たちが飲んでいたお酒が注がれ、飲み会に加わることになりました。

そうして一緒に過ごすこと1時間ほど。閉店時間の2時になりました。いい感じで酔っぱらっている3人の女性。そして私の隣にはユンピンがいました。この後どうするのかと思いきや、部屋で飲み直そうという話になりました。ああそうですか、それじゃあ私はこれで、と思っていると、何してるのあなたも一緒に来て、という話になりました。

まあ、特に断る理由もなかったので言われるまま彼女の運転する車に乗り込みユンピンの家へ向かいました。話を聞くと3人のうち2人の女性は同じ部屋で同居しており、ユンピンは同じアパートに一人暮らしをしているということでした。ちなみに車はトヨタのピックアップトラックでした。

途中、コンビニに寄って飲み物とつまみを買いました。そしてユンピンの部屋へなだれ込みました。彼女の部屋は広く、当時、私の住んでいる部屋の数倍はあったと思います。そしてとても綺麗な、女性らしい部屋でした。そこで明かりを極力抑えて、かなりムーディーな雰囲気な中、飲み会が始まりました。

初めこそテーブルの上で飲んでいたのですが、途中から皆、寝転がりながら飲むようになりました。そんなだらだらしている私達を見たユンピンは、クローゼットから布団を取り出し、床に敷き始めました。その結果、女性3人と私の4人で雑魚寝するような形になりながら飲むような形になりました。そうして気が付いた時には翌日の昼前になっていました。

私が目が覚めたときにはユンピンとその友達はすでに起きていました。今から朝ごはんを買ってくるから待っていて、そう言われ、なぜかユンピン宅で一人留守番をすることになりました。しばらくしてユンピンたちが買ってきてくれた朝ごはんを皆で食べました。一体この状況は何なんだ?と思いながら・・・・・。