タイで出会ったナチュラルボーンなストーカーな日本人5

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そしてユンピンとの約束の12時。私は約束の時間よりも早く店についていました。ユンピンが来るまでの間適当にお酒を飲んで時間をつぶしていました。そして約束の時間よりちょっと遅れた頃ユンピンが到着しました。

仕事の片づけで遅れちゃった。ごめんなさい。

>いや、いいよ。全然待ってない。

そんな会話をしつつお酒を飲むことになりました。彼女は英語と片言の日本語。私は日本語と片言の英語とタイ語。スムーズに、とはいきませんでしたが、それでも楽しい会話ができました。一通りアイドリングトークが終わった後、彼女が切り出しました。それはYの話でした。やっぱりなーと思いました。そしてユンピンからYとの出会いの顛末を聞きました。

それはある日のこと。ユンピンがいつものように店で働いていると店から少し離れたところにYが立っていたそうです。はじめは、何だろう?くらいに思っていたそうですが、Yはそのまま1時間以上そこから動かずにただずっとユンピンの店を見続けていたそうです。

さすがに気持ち悪くなりユンピンは店を出てYに、何か御用ですか?と話しかけたそうです。するとYは堰を切ったように話しかけてきたそうです。それはもう見事にぐいぐいと。そしてそれからというもの毎日のようにユンピンの店に押しかけ、挙句の果てに店の奥にまで入り込み隣に座ってくるようになったとのことでした。私たちがみていたあの光景は、すべてYがごり押し・無理押しをしてユンピンが断れずにいる光景でした。

ユンピンはユンピンではっきりと断り切れなかったため、遠回しな言い方で、私は理想が高い、背が高い人がいい(Yは背が低い)、痩せている人が良い(Yはぼっちゃり)、金持ちがいい(Yというか私たちは貧乏旅行者)などと言い、やんわりとYに諦めさせようとしたようですが、Yの持つ天然のポジティブさにすべて跳ね除けられてきたということでした。

そしてあの日。さすがに堪忍袋の緒が切れて、はっきりと拒否の意思表示をしたのでした。私からすればユンピンには何の落ち度もなく過失割合10:0でYが悪いと思うのですが、ユンピンはそれでもYを傷つけたと自分を責めていました。しまいにはYに謝りたいとまで言い出しました。そのユンピンの姿を見て、同じ日本人として申し訳ない気持ちで一杯になりました。

私はユンピンに諭すようにいいました。ユンピンは全く悪くない。おそらくユンピンのいうことがそのままの真実なのでしょう。Yにはそう思わせるふしが所々にありました。言い忘れていましたがYはバンコクのゴーゴーでも何か所かで出入り禁止を食らっていました。

少し前までは、まあ相手もあることだしな、くらいにしか思っていませんでしたが、さすがに被害者をこのように目の当たりにするともうYを擁護することはできませんでした。Yには俺たちからもきつく言っておく。もう近づかないようさせるから。幸いにもYは今別の女の子に夢中になっていました。そのことも伝え、逆に今Yに近づくとさらに勘違いさせる結果になりかねない、そう伝えました。

でも、でも・・・と言い募るユンピンを説得というか、納得させるのに2時間近く話していました。まあただ単に私の語学力の無さもあるのですが、それでもひたすらに自省しているユンピンが可愛そうでなりませんでした。私の必死の説得が功を奏したのか、ユンピンは何とか納得してくれたようでした。

そしてその夜、店が閉店する2時までユンピンと飲んで過ごしました。

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