海外移住日記第49話 仕事で使うパソコンが自腹?

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ありのままに流れに身を任せることにした

研修し始めてすぐにあることに気が付きました。この会社何かおかしい。前に勤めていた商社系の鉄鋼会社の会社に比べれば、よく言えば自由。悪く言えば適当でした。もちろんすべてがそろっている会社何てあるわけないことはわかっています。でも何?この違和感。まず仕事に使う備品関係です。ペン、修正ペン、ファイル、バインダーなど。

これらは通常は会社が支給するものだと思います。しかし、それがありませんでした。全て従業員が持ち込みです。でもよく見るとタイ人は会社から支給されているような・・・日本人だけ?なぜだ?ベースの給料がタイ人よりも高いからか?まあ正直その辺はどうでもよいです。

一番の問題はパソコンが支給されないことでした。考えられない。なぜ自分で用意するのだ。携帯電話の支給を考えるよりまずはパソコンを支給しろ。かといってパソコン仕事がないとおいうわけではありませんでした。むしろバリバリありました。仕事のほとんどがパソコンを使う仕事でした。

結果、他の日本人スタッフは皆自分でパソコンを買って会社に持ち込んでいました。もちろん今の時代、皆ノートパソコンくらい持っています。しかし、それは家でも使うわけです。毎日毎日ノートパソコンを会社と家に持ち運ぶなんて想像するだけで面倒くさい。というわけで皆家で使うパソコンとは別に会社で使うパソコンを買っていました。これが信じられない。

というかそもそもセキュリティー的にそれは大丈夫なのか?顧客情報全てだだもれになるぞ。これも前会社の鉄鋼会社になりますが、会社で使うパソコンは当然会社支給でした。まあ当たり前ですが。そしてそのパソコンの持ち帰りは原則禁止でした。持ち帰る場合、上司の許可が必要でした。それもこれも機密情報の管理が理由でした。これが正常な会社だと思います。

またパソコン関係でもう一つ信じられなかったのが、客や不動産屋とのやりとりに使うメールがフリーメールだったことでした。具体的にいうとヤフーメールでした。信じられない!!!会社にアウトルックがないわけじゃありませんでした。むしろ会社のタイ人は皆アウトルックを使っていました。なぜ我々日本人スタッフだけフリーメールなんだ。おかしいだろう。

正直このメール問題は後後まで問題を引きずることになりました。まず、メールアドレスをお客さんやブローカーに説明する時に怪訝な顔をされます。そして説明するこちらも恥ずかしくなります。また、こちらからのメールが迷惑フォルダーに入る、など実務上の問題もありました。

日本の常識は海外では非常識。よくそんな風に言われます。しかし、これはどう考えてもおかしい。しかし、私は既に世捨て人。これはおかしい!!!と食って掛かることはせず、そのまま、ありのまま受け入れようと思いました。そんな風にして私の新しい仕事、新しい毎日が始まりました。