カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記3 着いた途端に食糧危機

Pocket

ここが君の部屋だから。

そう案内されたのはその家で一番広い半地下にあった部屋でした。半地下と書きましたが、きちんと日光も入り明るい部屋でした。荷物を部屋に置き、シャワーを浴び、服を着替えリビングに上がってみると一人の女の子が座っていました。話しかけてみると韓国人の女の子でした。

海外の日本人宿や日本人御用達の宿泊施設などにはよくあることなのですが、日本人専用と書かれているのですが、たまに韓国人や台湾人を見かけます。日本人専用のところは清潔で何より安全というイメージがあるようです。そしてその娘がKポップアイドルのような美人・・・という訳では全くなくごくごく普通の女の子でした。人生なかなか上手い事いかんなー、とか思いつつも特にきどることも緊張することもなく自然と話しかけてみました。

ちなみにその時私はビール片手でした。というのも家まで送ってもらう間ホスト先のご主人からカナダのアルコール事情を聞いていました。アルコール大国日本から来ると、お酒がリカーストアでしか買えないだとか、外でお酒を飲んでいると捕まるだとか、あまりピンとは来ませんでした。しかし、それならリカーストアに寄ってもらうかと思い、下宿先に着く前にリカーストアでビールを2ダース買っていました。

日本からカナダまで10時間以上のフライトで着いたのは昼間とまだ早いですが疲れ切っていました。それならば逆に疲れた体にビールを流し込み、早々に体を休めようと思ったのでした。そんなフラフラな状態で彼女にもビールを勧めながら1時間ほど彼女と話していました。結果4、5本はビールを開けたと思いますが、彼女と別れ部屋に戻り眠ることにしました。

長時間のフライトと初めてのカナダの緊張もあり、昼間から爆睡してしまいました。起きたのが夜の10時。そしてお腹が減っていました。日本やタイにいる感覚で、お腹が空いたからご飯でも食べに行くか、と思い外に出てみるもあたりは真っ暗でした。そういえばこの家に来る途中、のどかな住宅街だなー、なんて思っていましたが、逆に言えばレストランや売店の類を見かけませんでした。

これはまずい!としばらく歩いてみるものの、あるのは見渡す限り家ばかり。まして初めての場所で土地勘もありませんでした。仕方なく家に戻ることにしました。手元にあるのはビールとのど飴のみ。そう考えると急に空腹が激しくなるから不思議なものです。そしてとぼとぼと家路に着きました。

家に戻るとリビングに先ほど話した韓国人の女の子ともう一人日本人らしき男の子がいました。はじめましてー、なんて挨拶をして、流れで今の自分の境遇を説明しました。これはちょうどよいと思い、

この辺に軽くさくっとでもいいからご飯食べれるところ知らない?

>この辺には・・・ないですね。

ですよねー

ああ・・・、と軽く落胆していると

>インスタントラーメンで良ければあげましょうか?

マジで!?

>じゃあ私も冷凍したお米とキムチあげます。

マジで!?

ということでカナダ初日にしてシェアメイトの二人から食料を分けてもらうことになりました。おかげで飢えずに済みました。