イギリスと中国のビル火災のニュースを見てシラチャプレイスを思い出す

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少なくとも58人が死亡か 英マンション火災

イギリス・ロンドンの高層マンションで起きた火災で、警察は死者が58人になるとの見方を示した。 現場での遺体の収容作業は、建物の安全性の問題から、一時中断されていたが、17日、再開された。 警察は、すでに判明している死者30人と、行方不明者28人とをあわせて、これまでに58人が死亡したとの見方を示した。 捜索が完了するには、数週間かかることから、死者はさらに増える可能性がある。一方、当初、住人に会おうとしなかったことで批判されたメイ首相は、この日、官邸で2時間半にわたって、住人らと面会した。 「支援は十分ではなかった」と認めたうえで、3週間以内に新しい住まいを提供することを約束した。

引用:FNN

炎の帯…中国の高層ビルで火災

中国・甘粛省の高層ビルで11日、火災があった。多数の消防車が消火にあたり、けが人はいなかった。ビルの下層階から、上に向かって伸びる、炎の帯。
11日午後0時20分ごろ、甘粛省の蘭州にある高層ビルで、火災が発生した。
出火当時、ビルでは、外壁の工事が行われていて、そのために組まれたとみられる足場などが燃えているのが、映像からわかる。現場には、多数の消防車が出動して消火活動にあたり、火は出火からおよそ1時間半後に鎮圧された。

引用:FNN

これらのニュースを見て、タイで昔住んでいたシラチャプレイス(記事参照)を何故か思い出しました。シラチャプレイスは15階建(実際は1階から2階部分と、2階から3階部分が通常の2階部分くらいの高さがあるため17階建くらい)でした。なので、高層ビルとは言えないのですが、やはり心配になるのは上記のような火災やトラブルがあったときの非常口や避難ルートのことでした。

正直日本の建築基準法は世界で最も厳格に作られ、そして守られています。アジアに限らず欧米でもこの辺は適当、というと語弊がありますが、もっと緩やかに運用されています。ちなみに私が言っているのは所謂現在施行されている昭和56年以降の建築基準法のことを指し、それ以前の旧建築基準法では、火災や耐震に関してかなりザルであることは間違いありません。

しかし少なくともここ30年以内に作られた建物に関しては、日本はかなり厳しい制約のもと作られています。それは奇しくも偽装で問題になった姉歯物件が東日本大震災で倒壊しなかったことが証明?しています。そういう意味では日本の偽装なんて、海外の偽装というよりそもそもの不備に比べれば大したことはありません。だからと言って件の姉歯事件や日本の建築会社の偽装問題を擁護するつもりはありませんが。

そしてシラチャプレイス。私が住んでいた当時シラチャプレイスのエレベーターは2機ありました。部屋数が300室を越えていたため、大変混み合うことになります。また非常口は大人ひとり通れるくらい狭く、かつかなり老朽化していました。またかなり急な階段のため、避難路として実用に適しているとは思えませんでした。ちなみにタイの建物の傷み具合の進度は早く、日本の同築年数のものと比べるとかなり老朽化が早いです。

今になって思います。もし、あの時、あそこで火災が起きたらどうなっていたのだろうかと。おそらくロンドンのそれと同じように逃げ場を失って多くの人死にがあったのではないだろうかと。もちろん当時はそんなはっきりと危機感を持っていたわけではありませんでした。しかし、漠然と高層階に住み続けるのは嫌な感じがしたので、初めに入った14階の部屋を半年契約満了と共にすぐに出て7階に移り住みました。

ちなみにここパタヤではいざと言う時に飛んで逃げれるように3階の部屋に住んでいます。考えすぎかもしれませんが、今回のこのニュースを見てしまうと考えすぎた方が良いのかな、とも思ったりします。

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