海外移住日記第53話 座ってるだけでお金がもらえる簡単な仕事

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座っているだけでお金がもらえる簡単なお仕事

海外移住日記第53話 サービスアパート管理人編

バンコクでの研修は当初の予定では4週間のはずでした。しかしそれが7週間に伸びたたのには3つの理由がありました。一つ目は、仕事内容を私が難なく覚え、通常業務をすぐにこなせることができたということ。二つ目は、年末で帰国していたり国内旅行していたりするお客さんが多くあまり仕事がないこと。そして三つ目が、最大の理由となるのですが、バンコクで働く日本人従業員の一人に身内の不幸があり緊急帰国しなくてはいけなくなったことでした。

この三つの理由が重なることにより、なぜか入社してほんの1、2週間の私が一つの館を任されることになりました。いわゆるワンオペになります。タイ人スタッフはもちろんいますが、誰も日本語は理解できず、英語もほとんど喋れません。その中で急に一人で働くことになりました。

この会社というかサービスホテル、顧客は全て日本人なのに日本人スタッフが全体で5~6人と極端に少ない状態でした。また日本語が喋れるタイ人も1人しかいませんでした。・・・これ大丈夫なのか?バンコクには星の数ほどホテルがあります。また最近ではフルサービス(ホテルのサービスを超えるサービスで、家賃は月当たりに換算するホテルよりお得な)が付いたサービスアパートが数多くできています。

その中でも私が勤めることになったサービスアパートは、日本人常駐で日本語が通じて日本のアパートやホテルに泊まる感覚で滞在できる、というのがウリだったはずです。それなのにものすごく薄いガラスのウリだぞこれは。即クレームに繋がるぞと。ただまあ一人でやってくれ、そういわれればやるしかないのでワンオペをすることになりました。

バンコクでの業務は基本的に朝9時に始まり6時に終わりとなります。とはいっても年末年始でお客さんは日本に帰っている人も多く、また研修先の館自体、客でほとんど部屋が埋まっていることもあり、新規の案内や契約もないということで平和なものでした。

やることと言えば、やれ、エアコンの調子が悪い、だの、冷蔵庫が冷えない、だの、インターネットが使えない、だの、と言ったちょっとしたクレーム処理くらいなものでした。というわけで、この館で過ごした4週間の研修期間はほとんど研修にならず、ただ座って過ごして終わったのでした。