海外移住日記第6話 何故か福岡で空き家探し

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売上げ爆死の起死回生を期して福岡出張

海外移住日記第6話 ブラック企業編

課長が突然会社を辞めた後も、会社は何事もなかったように続いていました。余談ですが、その後の飲み会等で社長の口からは、元課長の悪口ばかりがでてきました。正直皆閉口し、適当に相槌を打ちつつも、うわー器小せえな、なんて思っていました。社長は気づいていないようでしたが。

課長が辞めた後、何故か突然新入社員が入ってきました。社長の知り合いの息子でした。いわゆるコネ入社でした。幸いだったのはその新入社員が悪い奴ではなかったということ。そしてむしろ明るいムードメーカ的な存在だったということ。課長が辞めさせられた後の会社の悪い雰囲気を変えるような。根アカというか天性の営業というか、まあそんな気持ちの良い奴でした。大の女好き、風俗好きでしたが。

そんな新入社員が入社したおかげで、課長がさぼって周っていなかったエリアをどんどん開拓していきました。が、会社の営業成績は奮わず右肩下がり。さらにマンションや空き家の数には当然ながら限りがある為、愛知県内では調査エリアがどんどんなくなっていきました。

空き家、空き室等の調査エリアが地元でなくなりはじめ、業績悪化を食い止める光明が、全く見えないという現状を打破しなければいけないという危機感が爆発したのか、突然社長が、福岡 でも同様の調査をするぞ!と言い出しました。福岡で私たちの会社と同様のビジネス形態でやっている会社はないはずだと。

福岡の分譲マンションは、実需(実際に住むから購入する人)で買っている人よりも、バブル期に投資目的で買った収益物件がたくさんあるはずだと。そしてそれは高値で買っているはずで、現在は値段が崩れに崩れていて、今所有者はどうしようもできなくなっていて困っているはずだと。

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正直、社内全員この人は突然何を言いだしているのだと思いました。どうやったらここまで自分の願望中心で理論が進むんだと。あまりの超展開に皆唖然としていると、それを納得と取ったのか、社長は暴走して独自で動き始めました。それから数日会社には来ず、何か色々動き回っているようでした。

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その間も社内でも、いやいや反響が来ても、福岡だぞ反響があるたびに名古屋から福岡まで行くのか?誰が?と騒然となりました。数日後社長が出社してきたのでさすがに疑問に思い、反響が来たらどうするんですか?と基本的なことを尋ねると、俺がいくがな、と。ちなみに社長は関西人でした。

マジかよここ名古屋だぞ。電話あるごとに名古屋から福岡行くのか?と思いましたがうちの会社は社長のワンマンで、社長の発言=決定 なので、さっそく福岡出張計画が練られていきました。そしてしばらくすると社長は単身福岡に乗り込んでいきました。

一時の間ですが正直ほっとしました。会社の空気が良くなりました。しかししばらくすると社長は一人のおじさんを名古屋に連れて帰ってきました。そして一言、この人が我が社の福岡支社の新しい室長だ、と高らかに宣言しました。

???室長?何を言っているんだ、あいつは?誰か止めろ。そんな我々の思いをよそに、今日は仕事を早仕舞いして室長の歓迎会するぞ、と。そしてこの日の飲み会は、社長が必要以上に新室長を持ち上げるという、気持ちの悪い飲み会でした。

あとあと話を聞くとこの社長の連れてきたおじさんというのは、福岡で大手の不動産会社を、最近定年退職したばかりの人だそうでした。不動産業界の大先輩だから皆色々知識を吸収するようにと。気持ち悪いくらい持ち上げながら社長はご満悦でした。

しかし不動産経験は長くても私たちがやっている仕事は普通の仲介会社に40年勤めていても1、2回しかお目にかかれないような、そんな特殊な案件ばかりを扱っているような会社でした。なのでその室長は私たちが何をやっているのかさっぱりわかっていないようでした。

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そしてしばらくの間50代の社長が60代の室長に一から仕事を教える、という老々介護みたいな状況が続きました。