海外移住日記第56話 シラチャで新生活スタート

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メンタルと安全第一。給料第二。

バンコクでの無駄な研修を終えてやっとシラチャに戻ってくることができました。さすがに戻った当日は休みをくれたので、溜まりに溜まった洗濯物と部屋の掃除、さらにはしばらく留守にしたことの報告周りなどで忙殺されあっという間に一日が終わってしまいました。

ちなみに私の新しい就職先の給料は格安でした。それでも一般的なタイ人よりは多い給料なのですが、日本人用の給料としてはかなり安い方でした。それでも私はその条件を飲むことにしました。休みのないブラック企業で働いていたおかげ?で良くか悪くか、しばらく働くても良いくらいの貯金はありました。

しかし、だからといってずっと仕事をしなくても生きて行けるような金額ではありません。生活するために仕事はしなくてはいけません。でも心身、特に精神的につらい仕事は今更したくありません。そう思い、たとえ薄給でも気楽な仕事が良いと思いこの会社に決めたのでした。

シラチャでの就業初日。特に緊張もしていませんでした。というのもビザ取得の関係でなんどかオフィスに行っており、スタッフとも挨拶程度は交わしていました。また私が働くであろう机と椅子も把握していました。前職のように100人近くを前に自己紹介などないこともわかっていたので、お気楽な感じで出社できました。

ちなみに当時私が住んでいたアパートから就業先までは歩いていくことにしていました。タイには基本的に横断歩道が少なく、御多分に漏れず、ここシラチャにもありませんでした。仕方なくロビンソン前にある不自然に急な歩道橋を渡らなくてはいけないのが面倒でしたが、およそ1キロくらいな距離で、のんびり歩いても15分ほどでした。

若いころのように、またタイ人のように、道路を横断する、という選択肢もありましたが、そのようなリスクの高い行動を今後するのはやめようと決めていたので、面倒でも歩道橋を歩いて渡ることにしました。ケガをして自分が死ぬだけならばよいのですが、下手に生き残って親に迷惑をかけるのだけは嫌だったので、極力危険な行動(バイクに乗る、車に乗る、自転車に乗る)はしないようにしました。

余談ですが、職場に行く途中に2か所ゴミ捨て場があり、ものすごい臭いがしていました。そこの前を通るのが嫌だったのですが、そこを通らずには職場に行けませんでした。行けたとしても道路を横断する必要があったのですが、やはり安全を重視してゴミ捨て場の前を通ることにしていました。そんなこんなで再びタイで新しい生活と仕事が始まりました。