海外移住日記第55話 20年かかってバンコク卒業

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20年かかってバンコク卒業。

バンコクでの7週間の研修の間、むかつくことが多々ありました。が、当然ながら楽しいこともありました。そんな中一番の楽しみは何といってもバンコクの夜をエンジョイすることでした。そういえばここ最近はシラチャと日本だけの生活だけだったので、バンコクに滞在するのはおよそ1年ぶりでした。

しかし、よくよく考えてみればバンコクは世界屈指の歓楽街を有する魅惑の都市。この機会を逃す手はない。ということで夜は夜で久々のバンコクで夜の研修を頑張っていました。まあ、その結果、研修中の給料はすべて消えて行ってしまいました・・・ちなみにその際、楽天カードのクレジットキャッシングができないという記事参照というミスと言うかトラブルが起き、お金が底をつきかけピンチになりかけたこともありました。

まあ、そんなこんなありながらも思い出の場所バンコクに再び舞い戻り青春をプレイバックしていました。しかし、やはり昔とは雰囲気が違いました。過去の青春時代とは色鮮やかに映るもの。しかし、街に繰り出せば繰り出すほど感じる違和感。あれ?バンコクってこんな感じだったっけ?もうちょっとはっちゃけていたような思い出があるけど・・・

そう、私の中のバンコクとは、まるで毎日が文化祭の後の後夜祭みたいな雰囲気。それが好きでした。しかし、今はそんな感じがしない。その過去の楽しい記憶と現実とのギャップに戸惑いました。そしてそれに拍車をかけたのが、バンコク健全化計画、でした。観光大国となった表れか、それとも発展してきた自信なのか、それまでバンコクを訪れる観光客を魅了した路上の屋台をどんどん排除する動きが強まっていきました。

色々な思い出のあるスクンピッドの屋台や路上バーが一掃されて、どんどん無くなっていってしまう・・・かつて今から20年近く前のこと。当時、沈没していたカオサンのゲストハウスからスクンピッドの盛り場まで毎日のように出張っていったこと。そしてスクンピッドのナナからアソークまでを、ナイトパトロール、と称して夜回り先生のように何往復もしたことは今でも良い思い出として残っています。

私はゴーゴーバーなど騒がしいところと比べて、静かに飲めるからという理由でスクンピッドにある路上バーが大好きでした。路上バーで、私たち同様ナイトパトロールをする各国の旅人をお酒を飲みながらのんびりと眺めるのが好きでした。

時代は変わっていくな。バンコクも変わった・・・でも俺は・・・変わってないな・・・何をやってんだ俺は。むなしくなってきたな。俺もそろそろバンコクは卒業しないとな。シラチャに帰ろう。

そう独り言ちました。