基本的には外国では冷静に過ごし、喧嘩はしない方がよいです。私たち外国人はその国に住まわせてもらっている身。どこぞの国の人のように、庇を貸して母屋を取る、ような態度は慎むべきだと思います。国籍を移しているというのなら話は別ですが。
それでもタイ人の彼女と関係が深くなり、同居同棲となってくると喧嘩はすることになると思います。仏のように穏やかな人でもタイ人の彼女とは必ず喧嘩をします。これはもう仕方ありません。文化や習慣が違えばそれは喧嘩の一つや二つはすることになります。そうして雨降って地固まる方式で理解し合えばよいことです。
言葉が分からないうちは、相手が一方的にタイ語でまくし立てて、おお何か怒っとるわー、くらいでもよいと思います。恋人同士の喧嘩であれば、原因はほぼどっちもどっち。お互いに思い当たる節の一つや二つはあると思います。何を言ってるのか分からないが、言いたいことはおおよそわかるくらいでいいと思います。
また逆にこちらも日本語で怒鳴り返すなんてのも手です。しかし日本語で怒鳴り返すなんてスマートじゃない、そう思うのならやはりタイ語を覚えて理路整然と言い返しましょう。必ずしもそれが最善の方法とは限りませんが。どうせ言葉を覚えるのならば、この喧嘩を使ってタイ語を覚えてしまうのも一つの手です。
喧嘩する:タロ・カン:ทะเลาะกัน
※口喧嘩:タロ:ทะเลาะ、複数人の場合:カン:กัน
殴り合い:ティー・カン:ตีกัน
戦い:スー・カン:สู้กัน
醜い、見苦しい:ナー・クリアッ(トゥ):น่าเกลียด
みっともない:トゥレーク:ทุเรศ
バカ:バー:บ้า
愚か:ンゴォー:โง่
口が悪い:パークマー:ปากหมา
嘘つき:トーレー:ตอแหล
あん?何だよ?:アライ・ワ:อะไรวะ
飽きたんだよ!:ブア・ヲォーイ!:เบื่อโว้ย
仲直りする:ヤートゥ・ディー・カン:ญาติดีกัน
上記の単語や文章はできることならば使わずに暮らしていきたいものです。が、こちらが使わなくても相手が何を言っているかを理解できた方が良いかとは思います。また相手の言い方でもその怒りのレベルが分かるかもしれません。
まあ総じてタイ人の女性の怒り方はチャッカマン型。一瞬で火がついて、次の瞬間にはもう火が消えていたりします。つい数分前まで激怒していたのに、お腹空いたー、とか平気で言ってきます。そういう意味では、ヤートゥ・ディー・カン(仲直りする)は早いかと思います。
そのようなシチュエーションに遭遇したら、野良犬に咬まれた、と思って、天災に遭遇した、と思ってじっと黙って嵐が過ぎ去るのを待つ方が賢明なのかもしれません。そうどうせ人生なんて不条理なんだと言い聞かせて。