「世界一の屋台街」として知られるタイの首都バンコクから屋台が消える!?

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「世界一の屋台街」(米CNN、2016年)として知られるタイの首都バンコクから屋台が消える――。

今年末までに、衛生と秩序の両面から、バンコク首都圏庁(BMA)がバンコクの主要な道路から食べ物などを販売する露天商を退去させると発表した。「タイ文化が消える」と世界の旅行者に衝撃を与えているが、中でもショックを隠し切れないのは日本からタイに移住してきた貧困に喘ぐ日本人年金生活の高齢者だ。東南アジアは日本人高齢者の移住先として人気だが、中でも世界的な観光地としても知られるタイは「イスラム教国で、シンガポールに次ぎ物価の高いマレーシアや、治安の悪いフィリピンに比べ、日本と同じ、仏教国という意味でも根強い人気がある」(大手旅行会社関係者)という。以下略。

引用:JBPRESS

なんてこった・・・どうやら正式発表のようです。バンコクから屋台が消える、のか。・・・いや私は今バンコク住んでいないですが、しかしこれがスムーズに行ってしまえば当然他の町でもどうようのことが起きるのではないでしょうか?

それは困る。しこたま飲んだ後にラーメンで締める、これができなくなるじゃないですか。コンビニでカップラーメンでも買って自分で作れとでも言うのでしょうか。酔っぱらっている時にそんな面倒なことはしたくありません。

・・・でもよくよく考えたら今私が住むパタヤにもそんなに屋台があるわけではありません。そういえばシラチャにも屋台なんてあんまりありませんでした。そう考えるとあまり影響はないのか。確かに屋台が道路を占拠し、歩行者が仕方なく車道を歩くなんてことは日常茶飯事でした。それがなくなるだけで観光客にとっては便利で安全になるのかもしれません。

しかし住んでいる者にとっては・・・あの雑多な感じ。排気ガスを吸いながら、薄汚れた野良犬が闊歩するのを見ながら締めるラーメンが美味しかったのに、と思わざるを得ません。報道によれば年内でなくなってしまうらしいです。まあ、主要な、と言っているのでソイ(小道)などではしれっと営業はしているのだと思いますが。

しかし屋台組がそのまま小さい店舗に移って、その分お店が増えてくれればありがたい話です。しかし、記事にあるようにタイを移住先として求めてやってきた人たちには、昨今のタイの物価の高騰ぶりは厳しいものがあります。

今のタイは物によっては日本と同等かそれ以上の物価になっています。生まれ育った母国を離れタイに来てまで、安いアパートに住み、食費を押さえてカツカツで苦しく老後を暮らしていく意味があるのでしょうか。何か本末転倒なような気がします。それならば日本の地方都市でも良いような気が・・・

まあ同様の生活を送っている私が言う資格があるかどうかは別として。しかしこのような流れがタイ全土に波及していくようだと確かにこれからの移住先の拠点としてのタイも再考せざるを得ないかもしれません。