海外移住日記第58話 タイの福利厚生は意外と厚い

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意外に厚いタイの福利厚生。これは日本も見習ってほしい。

シラチャでの新しい仕事は、簡単に言うと日本人顧客からのクレーム処理とタイ人スタッフのミスのフォローが主な仕事でした。一応、セールス、と肩書があるので仕方がないことなのですが、日本で働いていた時同様、自分の責任ではないことで人に頭を下げるのはやはり気持ちのよいものではありませんでした。

しかし日本で働いていた私からすると、なんでそんなミスをするのだ?ということをタイ人スタッフは毎日のようにしていました。・・・しかしそんなことを一々いらついて怒っていても仕方がないので極力自分に被害が回ってこない限りは笑って見過ごすことにしました。

と言うのもこの仕事を選んだのは、ストレスなく働く、ということが主な理由でした。ここの会社に自分の人生を全て託すわけでもなし。頭から全く当てにはしていませんでした。極論、ここでの稼ぎで生活費が出ればいいな、くらいに思っていました。あとは自分で稼ぐわ。また、会社に属することでビザと社会保険が適用されます。これが大きい。

と言っても初めはソムデット病院というタイの国立病院でした。ここはサミティベート病院パヤタイ病院と言った日本人通訳のいる病院ではないので、後で変えてもらうことになります。さらにタイの福利厚生には、上記の無料で病院に行ける社会保障とは別に、上限が決まっている保険のカードもありました。そちらのカードを使えば上限こそありますが、日本人通訳がいる病院に行くこともできます。

またそれ以外にタイにはあって日本にはない制度として、シックリーブ、という制度があります。いわゆる病欠のこと。タイでは病欠の場合、年30日間は給料が引かれることなく休むことができる制度があります。タイで働く剛の者などは、シックリーブと有給を合わせて長期の休みを取るものもいるほどです。

またタイで働いていれば当然タイの銀行口座や証券口座も合法的に作ることができます。日本のようにほぼ金利が付かないものに比べればタイの銀行は1%前後の金利が付くので変に慣れない投資をするより安心です。

まあ、とにかく、そんなわけで、例え給料が安かろうとも、合法的にタイに滞在できて、社会保障もついており、ストレスが他の職種に比べて過度ではないこの仕事は私にとってはこのうえなく便利な職場でした。そうして総合的に判断して今の状況に満足し、納得して働いていました。


はじめてのアジア海外就職