タイで痛風が再発して痛くて腹がたつから痛風について調べてみました。

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痛風。この病名を言うと、贅沢病、金持ちが良い物食べてなる病気、なんてイメージで思われることが多いです。まあそんなイメージを持たれることは正直どうでも良いのですが、困るのは痛風になったことがない人にはその辛さや痛さが分かってもらいにくいことです。声を大にして言いたい。痛風は痛い。もうそれは字のごとし。風が当たっただけでも痛い。

その痛風の発作が起こる典型的なパターンとしては、突然、そう突然なんです。大体の人は足の親指のつけ根(左足が多い)に違和感が出てきます。初めは、あれ?何か突っ張るな・・・くらいな感じです。しかし、その翌日辺りに突然猛烈な痛みに襲われます。

私が痛風に初めてなった時は、あれ?気づいていないうちに足捻ったのか?いや違う。もっと痛い。骨折?いやでも骨折した覚えない・・・それともこれが疲労骨折か?骨粗鬆症?などと原因が分からず当惑することになります。

しかしその1~2時間もすると足の甲がぱんぱんに腫れあがってくるので、やっと異常に気付くことになります。こうなって初めて、ひょっとしてこれは痛風というものなのではないか?と疑うようになります。風が吹いても痛い。あの病気です。

ちなみに現在、痛風患者数は全国で約60万~70万人いるとされています。で、痛風の前段階である高尿酸血症、いわば痛風予備軍の人は約600万~650万人と推定されています。そしてその患者・予備軍の98%が男性です。最近では20代後半の若い人にも痛風発作を起こす人が増えてきました。

それではそもそも痛風発作の原因は何かと言うと、尿酸、という物質になります。尿酸とはプリン体の老廃物、つまり、廃棄物です。このプリン体の「ごみ処理」問題がうまくいかないと痛風になるわけです。この激痛のもとになる尿酸は、プリン体といわれる物質が原料で次のような3つの方法で作り出されます。

(1) 食べる食品にプリン体が含まれており、食事によって体内のプリン体が増える

(2) 体内の細胞の核酸にプリン体が含まれており、新陳代謝により古い細胞が分解されるとプリン体が出てくる

(3) 急激にエネルギーを使うとプリン体が生み出される

それでは痛風に良くない→尿酸値が上がる→プリン体が多く含まれる、特に良くない食品とは何なのでしょうか?ちなみにプリン体の摂取は1日400mg以下が適量と言われています。

・アルコール類

アルコールの中でも特にビールには多くのプリン体が含まれており100ml中には4〜6mg程度含まれています。あれ?意外に少ない?そう思ってしまいがちですが(特に飲兵衛は)、ビールの場合一旦飲みだすと量を多く飲んでしまうことがあるため注意が必要になります。最近ではプリン体をカットしている商品も販売されていますが、お酒に含まれるエタノール自体が尿酸を生成してしまうため、アルコール類は控えることに間違いはありません。

・レバー

牛、豚、鶏肉のレバーはどれも栄養満点ですが、栄養素が濃縮されている分プリン体も多く含まれています。100g中の含有量は200〜300mgです。これに関しては私はそもそもレバーホルモン系があまり好きではないので関係ありません。

・干物

干し椎茸や鰹節、いわしやアジなどの魚介類などの干物は、栄養成分が濃縮されているため、同じ重さの生のものに比べるとプリン体の含有量は多くなってしまいます。

・肉類・魚類

肉類(フィレ、ロース、ホルモン)

魚介(エビ、イカ、カニ、魚卵、かつお、いわし)

これに関してはもうお手上げです。

・魚介類、肉類などの煮汁

魚や肉などを煮た汁は出汁が出るのでとても美味しく感じますが、栄養素と同じくプリン体も汁に出てしまっています。プリン体自体が旨味成分なので、美味しいと感じるものに多く含まれている傾向にあります。そのため雑炊おかゆなんてものはご法度になります。何気にこれが一番きついです。鍋はむしろ最後の雑炊が食べたくて食べてるのにと。タイで言えば、タイスキの後の雑炊が楽しみなのにそれは食べれないわけです。

では、そんな痛風ですが、痛風に良い食品とは何なのでしょうか?ちなみに以前バラエティ番組で ケンドーコバヤシが、痛風持ちが食べてもいい食品なんてこの世にない。食べてもいいのはゴボウだけ、と言っていましたが、あながち嘘ではありません。まあそう言われてしまうと元も子もないのでまだ食べても致命傷にならないものとは・・・

・アルカリ性の食品

これは尿をアルカリ性に傾ける食品を積極的に食べることで尿酸値が下がると言われています。尿酸は酸性になるので、尿が中性からアルカリ性に傾けば溶けやすくなります。排泄も通常より促され、尿酸を体外に排出しやすくし、尿酸値を下げる働きをしてくれます。

海藻類(わかめ・ひじき・昆布など)

野菜類(ほうれんそう・ゴボウ・人参・キャベツ、レタス、大根、白菜、かぶ、なすなど)

イモ類(ジャガイモ・里芋・さつまいもなど)

果物(メロン・バナナ・グレープフルーツ、アメリカンチェリーなど)

・プリン体が少ない食品

穀物類

鶏卵、果物、野菜、イモ類

海藻(昆布、ひじき、わかめ)

乳製品(豆腐、牛乳、チーズ、ヨーグルト、バター)

ソーセージ、魚肉ソーセージ

トマト

かもぼこ

すじこ

きのこ類

味噌

うなぎ

にんにく

などになります。つまり野菜と果物を食べておけ、ということになります。また精神的なストレスも痛風を悪化させると言われています・・・と言うより精神的なストレスは何の病気でも悪化させるのであまり関係ないのかもしれませんが。しかし痛風は日常生活に支障が直撃するので、些細なことでも敏感になる、痛風を悪化させる、乳酸値を少しでも上げるような原因は取り除きたいのです。

正直痛風の発作が起きてしまった後は何もできません。薬を飲んでも痛みが消えるわけではありません。むしろ発作が起きている間に尿酸値を下げる薬を飲むと腫れがひどくなり症状が悪化することすらあります。痛み止めをがぶ飲みするという手もありますがあまりお勧めはできません。

できることと言うと・・・ひたすら安静にして、後は水分を多く摂ることのみです。水分をよく摂り、尿の量が増えることで尿酸がたくさん排泄されます。1日2リットル以上の水分をとり少しでも尿が出るようにするしかありません。

また普段から尿酸値を下げる薬を飲み続ける、という手もあります。というか病院に行くと必ずそう勧められます。しかし・・・薬を飲み続けるのは正直しんどいです。金額的なものもありますが、それより何よりいくら日本の薬とはいえ、ケミカルなものを服用するのは・・・絶対に副作用がありそうです。私の場合特に、副作用なんて関係あるか、のタイの薬だったので余計に心配でした。

そんな方には自然成分由来のこんなサプリメントもいいかもしれません。痛風はなってしまえば一生のお付き合いになります。それならば薬よりも生薬由来のサプリメントの方が安心して服用はできると思います。とにかく長いおつきあい。続けられることが重要かと思います。まあ一番は、適度な食事と適度な運動を心掛けろってことなんでしょうけども・・・

ちなみに先日タイで久しぶりの大きい発作が起きた私は1週間に渡って足がはれ上がりまともに歩くことが出来なくなりました。当然ご飯を食べに行くこともできません。たまたま部屋にあった食材を食いつなぐことはできましたが、水は下の水販売機まで買いにいくしかありません。

地獄でした。病院に行きたくても階下まで行くことができないのに病院なんて行けるわけありません。もうこれからは不摂生はしない。だから許して。と心の底からそう思いました。そんな時に頼りになったのはやはり友人でした。友人が独り身の私が苦労をしているだろうと心配してきてくれました。そして友人の彼女のタイ人も一緒に来てくれました。そう。病院での通訳を買って出てくれたのでした。

正直めちゃめちゃ助かりました。日本の病院のようなホスピタリティなどみじんもないここタイランド。病院での待ち時間が4時間とそのせいで逆に病気になるわと思いましたが、友人は愚痴の一つも言わずに付き合ってくれました。

そして病院からもらってきた薬。これを飲んだ次の日に嘘のようにぴたりと痛みが止みました。薬が効いたのか、それとも時間的なものなのか定かではありませんが・・・しかし怖い。何か副作用がありそうで・・・気のせいか体調が悪い気がする。これが薬の副作用なのか、ただ単に加齢のせいなのか分からないのが悲しいところです。

しかし何はともあれ、病院まで付き添ってくれた友人には感謝してもしきれません。やはり人間は一人では生きていけない。いや生きていけるかもしれないけれどかなり生きにくい、ということを実感した一件でした。

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