カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記22 バンクーバーでデート

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彼女、マリ(バンクーバーではなぜか年齢性別関係なく下の名前かあだ名の呼び捨てが普通でした)と会ったのはバンクーバーで初めて滞在したステイ先でした。私と彼女は同じ年ということもあり、ステイ先では一番仲が良く、よくキッチンでお酒を飲みながら話していました。

私がステイ先を出て、チャイナタウンに引っ越してからは音信不通になっていたのですが、ひょんなオーナーのスケベ心から再びつながることになりました。鉄は熱いうちに打て、ではありませんが、一緒に出掛ける約束を社交辞令にするのももったいないと思い、早速お互いのスケジュールを合わせて、1週間後に会うことになりました。

場所はダウンタウンにあうこ洒落たレストラン。ここはチャイナタウンの新しいステイメイトのリア充から情報収集したお店でした。現地について思わず、げっ!と思うくらいオシャレなところでした。これはちょっと張り切りすぎたと思われるのではないか、とも思いましたがどちらにしてもバンクーバーのレストラン事情に詳しくないので、その店に入ることにしました。

久しぶりの再会。何を話そうか、会話が途切れたらどうしよう、などと心配していたのが嘘のように会話は盛り上がりました。お互いの近況。学校の話。クラスメイトの話。仕事の話。これからの話。気づけば2時間ほど話していました。

彼女はいまだ2ND ZONEに住んでいたのであまり遅くまで引き留めることはせずその日はそれでお別れとなりました。初めて二人で外に飲みに行った日から彼女との連絡は前よりも数倍密になりました。当時は今のようにLINEがなく、メールまたはミクシー全盛だったのでそちらを使ってなんでもない会話を楽しんでいました。

それから10日後のこと。マリとお互いの学校終わりにダウンタウンで会おうかということになりました。学校終わり、いつものようにクラスの日本人・韓国人から、今日どうする?とのお誘いを受けましたが、ごめん今日はちょっと用事ある、と抜けてきました。

待ち合わせはグランビル駅。そのままメインストリートのロブソン通りへ。少し歩いた後、通り沿いにあるロブソン通りを見下ろせる2階のオープンカフェへ入ることにしました。まだ太陽の高いうちから飲む酒は最高や、みたいなことを言いながら二人で飲むことにしました。

二人で特に気負うことなくのんびり時間を過ごしていると、ロブソン通りに見慣れた顔がありました。クラスメイトの韓国人と台湾人でした。少し酔っていたこともあり気づけば、おおーい!と彼らの名前を叫んでいました。

はじめは私の声には反応したものの、どこから声を掛けられているかわからずキョロキョロしていたので、志村後ろ!みたいな感じで上上!と再度声をかけました。私の声に気づき上を見る彼ら。おお!・・・ん?みたいな感じで私に気づいたようでしたが、視線は私ではなく私の隣のマリに行っていました。そうだ。忘れてた!マリと一緒だった!

別に隠していたわけではなかったのですが、色々とイジられて面倒なことになりそうだっだったので言っていませんでした。バレた。これは明日面倒くさいことになる。そう思いましたが後の祭り。ていうかすべて私のせい。

・・・まあいいか。と開き直ることにしました。こちらに上がってこようとする友人たちに、今二人で時間を過ごしているから邪魔すんな!と言ったら、あー。とニヤニヤしながら、また明日―笑と去っていきました。

あー。明日大変だわ。面倒くせーと思いつつ、余計にマリのことを意識するようになってしまいました。