海外移住日記第60話 狭い世界の心地よさ

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半径500mの世界での穏やかな日々

シラチャでの生活は穏やかそのものでした。それはまるでリタイア生活のようなものでした。就業時間は朝の7時から夕方の4時。休みは週1日しかなく、ソンクランやロイクラトン、年末年始などの祝日も休みではありませんでした。しかし、その代わりに年間祝日14日分と有給6日合わせて計20日を自由に休みを取ることができました。

私はこの仕事をしていた間、この週1の休みと年20日間の休みを使って、つまり元々の週1の休みに5日の代休を使い6日間、みたいな感じで日本に帰国をしたり、近隣の海外(台湾、フィリピン、ベトナムなど)に行って過ごしたりしていました。

また就業時間は朝7時から夕方4時までと朝が少し早かったのですが、自分の住んでいたコンドミニアムが就業場所から徒歩10分ほどの距離にあったので、起きる時間は6時過ぎと過去に鉄鋼会社で働いていたころと大して変わりませんでした。むしろ終業時間が夕方4時と早かったので、仕事終わりにパタヤまで足を延ばして日帰りで遊びに行くなんてこともしていました。

ちなみに私が働いていた会社では朝食サービスがあったので、気づけば朝は会社の朝食、昼は近くのタイ食堂、夜は自炊もしくは外食と、健康的に一日3食食べる生活になっていました。シラチャは、過去の記事参照でも書いたのですが、主要な必要不可欠な場所には全て徒歩圏内にあり歩いて行ける箱庭シティー。そしてその生活圏内に職場まで入ってしまっていました。

この感覚何かに似ている?そう常々思っていたのですが、それが何かようやく分かりました。荷物を片づけられない部屋の主が、手を伸ばせば本もリモコンも布団も何でも手を伸ばすところにあるから便利だ、と言っているのと同じだ。生活に必要なすべてが、職場までもが徒歩圏内。

この足をちょっと伸ばせば、ちょっと歩けば、すべてに手と足が届くという便利さ。その怠惰な麻薬にどっぷり中毒になってしまいました。人間は全てが自由だと逆に不自由になります。そのためシラチャの様にあらかじめ選択肢が決められている、というのは逆に自由なのかもしれません。そんなカゴの中の自由を満喫していました。


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