カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記23 バンクーバー×マリファナ

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話はがらっと変わりますがカナダといえば何といっても驚いたのはマリファナでした。今日本でも芸能人の大麻ニュースが連日報道されていたりします。正直バンクーバーでの1年間を過ごした身としては、そんな日本での報道をどこか冷めた目で見ている自分がいます。一体何が問題なのだろう?覚せい剤じゃあるまいし一体何を大騒ぎしているのだろうか?と。

しかもマリファナ使って何か犯罪を犯したわけでもありません。今の日本のマリファナの立場はかつてのアメリカの禁酒法時代のお酒と同じような意味合いなのではないでしょうか?ただ何となく禁止されているだけ。何とかしてマリファナの粗を探そうと躍起になっているようにすら見えます。

覚せい剤タバコと違いマリファナはもともと自生しているもの。そして日本はもちろん世界中ありとあらゆる国や地域で、宗教、神事、医療、さまざまな分野で昔から使われてきたものでもあります。それをいまさら聖人ぶって禁止ってそりゃあんたおかしいでしょうと。

体に悪いタバコ吸っておいて。そもそもタバコが良くてなぜマリファナがダメなのでしょうか?副流煙も含めて考えればタバコのほうが数倍罰するべきでしょうに。まあどうせタバコ業界から多額のスポンサー料やら献金があるんだろうなー、とか考えてしまいます。

それくらいカナダではマリファナが普通にありました。以前記事でも書きましたが、バンクーバーではお酒を外で飲んでいたら即捕まりますが、マリファナを吸っていても特につかまりません。街でマリファナの香りをしている人とよくすれ違ったりも普通にします。というよりもカナダでは公然と大規模なマリファナのフェスがあります。そのフェスは2、3日にわたって開催されカナダはおろか、世界中から愛好家が集まってくるような類のものでした。

完全に主観ありきの個人調べで恐縮ですが、私がバンクーバーで出会った留学生でマリファナをやっていない人なんて100人中2、3人ではないでしょうか?もちろんそんなこと大っぴらに言う人はいないでしょう。もちろん常用しているというわけではありませんが、お試しくらいなら実際は驚くほどの人がやっています。

またカナダで知り合って仲良くなったカナダ人の友人がある日私の部屋に、“おばあちゃんがマリファナ送ってきてくれた!田舎で、綺麗な水と空気のもとで作っている上質のマリファナだよー”と息せききって飛び込んできたことがありました。おばあちゃんが丹精込めて作ったマリファナて・・・。日本のヒステリックな団体が聞いたら卒倒しそうです。友人は、ありがとうおばあちゃん!とか言いながら吸っていました。

まあ、日本の常識は海外の非常識。日本で大麻のニュースが流れるとどうしても、おばあちゃんが綺麗な水で作ってくれたマリファナ!と喜ぶカナダ人の友人の顔が思い浮かび複雑な気持ちになります。もちろんこれが人工的に作られたケミカルな覚せい剤なら話は別ですが。


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