日本悲観論とアジア隆盛論と移民をタイのパタヤから考えてみる

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昨今の日本では、まるでそうなって欲しいかの如く日本悲観論が叫ばれています。日本はもうだめだ。これからはアジアの時代だ。でもそれって本当なのでしょうか?私は個人的にそんなものは嘘だと思います。

反日マスコミが流す嘘の情報。嘘というと語弊があるかもしれません。厳密にいうと嘘というよりは、自分たちに都合の良い(日本を卑下する)情報だけを流し、自分たちにとって都合の悪い(日本が優れている)情報にはふたをして、見ないふり聞こえないふりをする。

それが日本悲観論アジア隆盛論だと思います。じゃあその実態はどうかというと実は全くそんなことはなかったりします。確かに日本では少子高齢化が進み、人口減少を続けています。それは確かだと思います。この点においては日本のマスコミは嘘はついていません。

でもマスコミにとって都合の悪い情報とは、日本を落とすために持ち上げたいアジア、がすでに日本と同じく少子高齢化が進んでいるということ。それはアジアの優等生と言われ東南アジアの盟主タイマレーシアですらそう。

しかしタイが日本と違うのは、タイが日本ほど進んだ先進国ではないということ。インフラ、経済基盤、基礎基盤技術などなど。というよりも日本と比肩することができる国なんて世界にアメリカとドイツくらいなのですが。

既に少子高齢化が始まっているアジアの国々。これからはアジアの時代笑。東南アジアに抜かれる笑。東南アジアの実質的な盟主はタイとマレーシアです。人口爆発が起きている国であれば今後経済が発展する余地はあるでしょうが、既に少子化問題が起きているタイとマレーシアにその望みはありません。

それではベトナムは?ベトナムも2015年に既に少子高齢化に突入しています。今後爆発が期待できそうな国があるとすればカンボジアとラオスですが、いかんせん元々の人口が少なすぎます(カンボジア約1500万人、ラオス約700万人)。さあ果たしてどこにアジアに夢の未来が待っているのでしょうか?

ちなみにそんなタイでは既に今日本で議論の真っ最中になっている経済移民を多く受け入れています。受け入れているというか勝手に入ってきているだけなのかもしれませんが。その点日本は”日本海”という天然の砦に囲まれているので恵まれていると言えます。まあ朝鮮半島からもう少し離れていれば言うことないんですが・・・でも、サンキュー日本海!

そう今タイでいわゆる3k(きつい、きたない、危険)と言われる仕事をしているのは周辺国から流れてきた、ラオス、カンボジア、ミャンマー、そして中にはベトナムから来ている人になります。タイ人はやりません。この記事にあるようにレストランに限らず、建設現場、メイド、清掃員、はたまたごみ収集の作業員、などの分野で彼らが従事して現在タイと言う国を動かしています。

現在経済移民を入れるべきかどうかの議論をしている日本はある意味今後のタイを注視する必要があるかと思います。タイに流れ込んだ経済移民が今後どのような行動をとるのか。もちろんタイと日本では国としての制度が違います。同じ?似たような王室皇室ですが、タイは日本に比べるとはるかに強固な王室です。王室不敬罪では死刑すらあります。

さらに、人権なんて関係あるか、のクーデーターが頻発する軍事政権下。そんな状況のタイですらひょっとしたら国体を揺るがすようなことになるかもしれません。ぼーっと生きている私ですら、これだけ多くの周辺国の人間を雇って大丈夫かしらと他人事のように心配になります。

今後やれ選挙権やら医療費やら年金やらの問題が当然出てくると思います。今まさに日本に“不法に”暮らす在日外国人のように。そういう意味でも人身御供というと言葉は悪いですが、タイ政府がどのような対応をするのか、生温かく見守るのも一つの手かもしれません。

まさかタイとは言え彼らを必要なくなったからと言って強制的にとっ捕まえたり、まして軍事力で制圧するわけにはいかないでしょう。中国のように・・・いや、いざとなったらやるかも?でもそんなことをすればすでにタイの経済は回らないところまで来ています。

やはり私は、汚いもの、苦しいものを他国の貧しい人にやらせる、そんな政策がどこまで有効なのだろうかと思わざるを得ません。かつて軍事を外国の傭兵に託して国を傾かせたオランダのようになるのではないかと思います。