海外移住日記第61話 パタヤへの道が開かれる

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居心地の良い狭さが仇となりパタヤへの道が開く

シラチャは小さい町。それは知っていました。しかし、シラチャで働くことになって色々と不都合なことが出てきました。それは何といっても顧客とシラチャの町で出会わすということ。これがバンコクやパタヤであれば、ムスカ大佐風に言えば、”人間がごみのようにいる”のでめったに出くわすことなどありません。

しかし、何といってもシラチャは半径500m以内、手の届くところに何でもある町。必然的にそこに住む人の行動範囲も狭くなります。こちらも初めは顧客の行動パターンなどを分析して、彼らが行動していなさそうな時間にこそこそ動いていたのですが、途中からアホらしくなってきました。なんで私がこんなに気を使わなくてはいけないのだ。逃亡犯でもあるまいし。なんでコソコソしなくてはいけないのか。

しかし、そう開き直っても出会ってしまうことは防げません。一番気まずいのは何といってもスナックカラオケでお客さんと遭遇することでした。これがまだ単身のお客さんなら100歩譲って問題ありません。お互い、ああそんな趣味なんだー、と内心ニヤニヤするだけです。しかし、奥様連れのお客さんに会う時の気まずさったらありません。向こうは、見つかった!みたいな顔をするし、私は見てはいけないものを見てしまったような感じになるし・・・。

基本、私は顧客が来るような高級店などでは遊ばず、場末のスナックやバーに出入りしていました。それでもいつどこで女の子とイチャイチャしているところを見られているのか分かったものではありません。大分気を付けていますが、いかんせんそんな時はお酒が大量に入っています。

そんな閉塞感、コソコソしているアホらしさ、しばらくすると私はシラチャで外出するのが億劫になってきました。それはそうです。目の前から日本人が歩いてくるとお客さんかと思い、身を翻したりしていては色々とストレスが溜まってくるというものです。

かと言って部屋にずっと閉じこもっているのもなー、と思っていた時ふと気づきました。そうだ!世界最大の歓楽街パタヤまで1時間もあればいけるではないか!そうとなれば善は急げ。いっそのことパタヤまで行って羽を伸ばしてしまえばいい。こうして私はパタヤにどっぷりと浸かっていくこととなります。



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