カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記28 デンマークのワーキングホリデー

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バンクーバーの彼女といえば思い出すのは何といってもデンマークのことです。当時私は28歳。彼女も同じ年の28歳でした。カナダで働きながら滞在できるのは1年間(雇い主から認められれば延長もできるようですが)。当時漠然とですが寝物語で、カナダのあとどうする?みたいな話になっていました。

かといって、結婚、とかそういう話は全く出ませんでした。お互いにいい歳なのはいい歳なのですが、お互いそういったものに興味がなく、私は漠然と海外で働く、彼女は幼児教育を英語で、という目的のために、この後どうする?的な会話でした。

その中で、できたら一緒にいれたらいいね、くらいの感じでした。そんな中一つの選択肢として突如沸き上がったのがデンマークでした。というのもちょうど私たちがカナダにいた2007年の10月1日に日本とデンマークのワーキングホリデーが導入されたからでした。

これはチャンスか?行くべきか?彼女との寝物語ではいつもその話になりました。カナダに来たのは私のほうが1か月ほど早かったのですが、ほぼ同時期。つまりワーキングホリデーが終わる時期も同じです。

そして、一緒にデンマーク行こうか?なんて話をことあるごとにしていました。しかしなあと。そもそも開始されたばかりで情報が全くありませんでした。そしてデンマークといえば北欧。物価は高いだろうなと。というかそもそも働けるのか?疑問はたくさんありました。

あ、ちなみに彼女の日本での前職は中学校の英語教師。元プロでした。かくいう私もプロのマッサージ師ではあったのですが、すでにカナダで資格という壁にぶつかり挫折していました。というかこの壁はどこの国に行っても乗り越えられそうにありません。乗り越えるためには現地に数年住んでその国の国家資格を取らなくてはいけません。

その時点でどれだけの語学力がいるのだと。お先真っ暗状態でした。まあ冷静に考えて準備していればわかっていたことなのですが・・・自分のマッサージ力にうぬぼれるあまり下調べをしていませんでした。

そんなこともあり、どちらかというと私のほうが慎重派。そして彼女のほうが興味津々で乗り気な様子でした。その当時、彼女の理想の未来図の中に私の姿も少しはあったのだと思いたいのですが、おそらくキーホルダーくらいな感じかもしれません。

それでも確かにカナダで知り合い、付き合う様になった二人が今度は一緒にデンマークで住みながら働くという未来図は、ある種ご都合主義的なやりすぎ感のあるドラマの設定の様で、考えるだけで楽しいものでした。


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