海外逃避先としてのタイのビザ事情

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海外逃避先としてタイはどうか?

そういえば書いてなかったタイのビザ事情。

タイは基本的に日本人であればノービザで1か月滞在することができます。また1か月経過前にイミグレーションで延長申請すれば1,900BAHTでもう1か月延長もできます。しかし、バンコクの場合この手続きが異常に面倒で半日コースになります。ちなみにパタヤだと1時間ほどで終わります。

昔の話をしても仕方がないのですが、昔はこのノービザ滞在、国境を一度超えれば無限延長が可能でした。つまり隣国のミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアなどに日帰りで国境を越えてまたすぐ戻ってくればノービザがリセットされ1か月また滞在できるというものでした。

当時その方法でタイに住んでいる外国人が非常に多く皆月に一度国境を超えるビザラン旅行に行っていました。そして私もそのうちの一人でした。ちなみに昔ラオスとカンボジアは入国の際にビザが必要でしたが、しばらくしてラオスがビザ不要になりました。それが現在では観光ビザ(2か月+延長1か月)を取るしかありません。しかも以前のように観光ビザのダブルを取ることはできなくなりました(2017年10月現在)

またタイでは観光ビザのダブル、トリプルの代わりにマルチプルビザなるものを開始しましたが、これが改悪そのもので使い物になりません。そもそも出身国(日本人なら日本)で取得する必要があり、また申請書類も多岐にわたり煩雑そのものです。

個人差・主観はあることと思いますが在日タイ大使館のスタッフの態度の悪さは折紙付きです。そのせいで何度も大使館に足を運ぶ必要が出てきます。大使館が家の近くにある人は良いですがそうでない人には苦行以外の何物でもありません。

タイで正規の長期滞在ビザを取るには、タイに留学もしくは就職する以外には、リタイアメントビザを取ることもできます。 リタイアメントビザには2種類あり、長期間滞在できるタイプはO-Aビザになります。このビザを取得することができるのは、

・50歳以上

・タイ国内に80万バーツ(約240万円)以上の預金がある人

・または1ヶ月に65,000バーツ(約19.5万円)以上の年金収入がある人

・あるいは預金と年金の年間収入を合わせて80万バーツ(約240万円)以上ある人

が対象となっています。O-Aビザを取得することで1年間の滞在が可能になり、その間は出入国が自由に行うことができます。また満了期間になった場合は、 1年ごとの更新ができます。注意点としては、 90日ごとの外国人居住登録の更新手続きが、ビザとは別途必要になります。

しかしタイ国内に80万BAHT以上の預金と言われても現在タイで銀行口座を作るには昔のようにパスポートのみではできず(一部バンコク銀行だったら頑張ればできる等の噂はあるけれどあ)ワークパーミットが必要となります。まあぶっちゃけ銀行口座自体は何とかなるのですが、それにしても中々長期滞在の外国人に厳しい法律となっています。

というわけで正式にタイに移住するのなら、タイでビザを発給してくれる何らかの仕事に就くか、50歳になるのをまってからリタイアメントビザの申請となります。が、あまりお勧めはできません。まあ条件が、預金80万BAHT毎月の年金収入65,000BAHTなので、副業等で月に20万円ほどあればよいのですが、そこまでしてタイの長期ビザを取る必要があるとも思えません。

まあ世の中には移住ビザや投資家ビザなどの条件に強制的に不動産の取得を義務付けているところや当該国の株に投資などの条件のある国もあるので、それに比べれば要するに預金と毎月の定期収入証明なのでシンプルと言えばシンプルなのですが。

それにしてもタイは長期外国人に厳しくなりました・・・また現在は陸路国境越えの場合、西洋人に限り現金2万BAHTの証明がいることになってしまいました記事参照。今のところ西洋人のみで日本人は関係ありませんが、いつ法律が改悪されて日本人も対象になりかねません。

まあ昨今の一連の外国人観光客への取り締まりや制度の強化は、アジアの観光大国としての自信の現れなのかもしれません。しかしが、私にはこれがタイ観光立国の衰退の、終わりの始まりのような気がしてなりません。


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