ネパール旅行記4 人生初めてのカジノはネパールのカトマンズ

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ご飯を食べて腹ごしらえが終わったら何といってもナイトライフでしょう。こちとらいい大人なわけですから。夕ご飯を食べて8時とか9時に寝るなんて、そんなわけにはいきません。しかしネパールで夜遊び・・・正直全く情報がありませんでした。

当時、私は海外旅行する時は基本一人旅でした。しかし現地で出会った旅人と仲良くなり行動を共にするということは多々ありました。さすがに一人でカトマンズのナイトスポットを開拓するのはしんどい・・・そう思っていると同じ事を考えていそうな旅人と仲良くなりました。

その仲良くなった日本人バックパッカーから、カジノ行かない?と誘われました。ネパールにカジノ?そんなものがあるのか?初めて知りました。しかも場所も私たちのいるタメルから徒歩圏内ということもあり、それいいですね、と早速向かうことにしました。

でもそういえばカジノに行くような服持ってない。今と違い当時はTPOに合わせた服なんて持ち歩いていませんでした。その点ファラン(欧米人)はあのでかいカバンの中にしっかりドレスやフォーマルな服が入っていたりします。さすが国として金持ちの時間が長いだけあります。

私たちと言えば、まあ大丈夫じゃない?と一応唯一持っていた長袖シャツと下はジーパンという格好でカジノへ向かってみることにしました。門前払いされたら帰ればいい、くらいな感じでした。そして友人に連れていかれたのはある高級ホテル。勝手に入って大丈夫かな、と思いましたが、時は今から20年前。

現在のように9.11の影響でセキュリティーが厳しくない時代です。キョロキョロしているジャパニーズ2人を不審に思うこともなく、どうしました?カジノですか?と片言の英語で助け舟を出してくれる始末でした。オー!イエスイエス!とか何とか答えていると入り口前まで案内して扉まで開けてくれました。

中は絢爛豪華・・・とまではいかず、せいぜいラウンドワンのゲームセンターくらいな感じでした。しかし、昼間のカトマンズで見る景色とは全く違った光景が目の前にあったのでクラクラしてしまいました。一緒にきた友人はさっそく現金をコインに交換してギャンブルに興じようとしていました。

私はというと、正直ギャンブルに全く興味がないというか、節約家という名のケチということもあり、その初めての空間をただただ楽しんでいました。すると友人が、カジノはフリードリンク、フリーフードが基本だよ、そう教えてくれました。

マジで!?当時の私は、生粋のバックパッカー原理主義者。旅費をどれくらい節約できるかに命をかけていたといっても過言でないくらい抑えていました。タダ飯が食べれる・・・1食どころかたらふく食べて明日の1食分まで浮くかも・・・そう思うといてもたってもいられず早速せこせこモードに入り、食料を物色しだしました。

結局、カジノにあったのは、カレー的なものと唐揚げ的なもの、その他クラッカーみたいなものくらいでした。しかし、それらをしこたま食べながら同じくジュースを口いっぱいにほおばりつつ友人がするカードを見ていました。

カジノにいて衝撃的だったのは、地元の人なのか、インド人なのかわかりませんが、小学生くらいの金持ちそうな家の子供が100米ドルを両替してスロットをやっていたことです。10歳は上の私がタダ飯を思い切りほおばっているというのにお前は小学生(たぶん)の分際で100米ドルだと?!・・・腹が立つやら情けないやらで、ちょうど同じく1万円ほど溶かした友人を誘いカジノを後にすることにしました。

カジノはもういいや・・・そう言う友人に私も、そうですね俺もいいですわ。となぜか二人してテンションを下げながら宿に向かいました。



カジノと日本経済 (別冊宝島 2549)