海外移住日記第68話 パタヤでスナックにはまるおじさんの気持ちを知る

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私のパタヤでの主な飲み場のメインは、ソイ6、7、8、でした。初めはウォーキングストリートのあまりの異世界感、そして異様さに魅かれて通っていましたが、次第に飽きていきました。ああ、これ初めてナナやソイカウ行った時と同じ感じだわ。まあ、ナナやソイカウに比べればはるかに規模が大きいのですが、それでもあまりのツーリスティック加減と、その刹那的過ぎる雰囲気にどうしてものんびりすることができず、次第に足が遠のいてしまいました。

そんな中で腰を落ち着けたソイ6、7、8。このエリアはウォーキングストリートなどと比べるとおばちゃんやオカマが多いと思います。しかし、時折なぜこんなところにこんなかわいい子がいるのだ!?という子がいたりして驚かされることもあったりするので侮れません(まあすぐにいなくなってウォーキングストリートあたりで働いていたりします)

しかし、次第におばちゃんやオカマとだらだら話しながら飲むのも一興だと感じるようになっている自分がいました。これはあれですかね。やはり年をとったということなのでしょうか?何かスナックにはまるおじさんの気持ちが少しだけわかったような気がしました。

全然関係ないですが、料理に例えるならウォーキングストリートは高級店の肉厚のステーキのよう。ドレスコードがあって予約もして行って、たまに食べると美味しいけど毎日だと胸焼けするし何より面倒くさい。しかしその点ソイ6、7、8あたりはなんの気兼ねもなく、ふらっといってだらだらと過ごせて居心地が良い。その意味では、近所の台湾料理屋で食べる中華のようでした。

まあ、わざわざシラチャから1時間ほどかけてパタヤまで行って、おばちゃんやオカマ相手にだらだら飲むのもどうなんだ、本末転倒ではないか、と自問自答をしたりもしましたが、楽しければそれで良しとすることにしました。こう考えると、私は単に、だらだらだらだらお酒を飲みながら、適当な話し相手をしてくれる店、を欲していたのだなと思いました。

まあ、その相手が可愛い子であれば、それはそれで最高で言うことはありません。しかし、もうそこまでわがままは言いません。ぼったくらず、だまさず、悪い気分にならず、そして相手がただ女(生物学的に)でさえあればそれで良い、そう思える境地にまで達していました。



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