カナダのバンクーバーでのワーホリ体験記35 サプライズは大抵上手くいかない

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そして翌日朝。帰国当日。寝坊して飛行機に乗り遅れる・・・なんてドラマチックなハプニングも特に起きず、定刻に目が覚め帰国の準備をすることにしました。と言っても心配性な私は、数日前から荷物の整理を始めており、前日にはすでにほぼパッキングは終わっていたので、準備も何もなかったのですが。

そして別れの時。またバンクーバーに来たら寄ってね、というお決まりの定型文のお言葉をオーナー夫妻から頂き、10か月住んだステイ先に別れを告げました。旅先での別れなど何度もしている私ですが、駄目ですね毎回毎回。不覚にもちょっとうるっと来そうになってしまいました。

いつも通り、行ってきます、くらいなテンションでステイ先を後にしました。そして空港へも何のトラブルもなく到着。今はやりの、オーバーブッキングで席がない、ということもなく至極順調に帰国の手続きが進みました。

そして隣には私が託した持ち運びエアベッドを抱えた友人Tがいました。ちなみに友人Tはエアベッド以外にもオーナー夫妻が、私が家を去る時に、朝食代わりにこれ食べて、と渡してくれたサンドイッチも持っていました。私は、どうせ機内食食べるから、でも捨てるのはもったいないからと友人Tに渡していました。

そしてチェックイン時刻にはまだまだ早い時間でしたが、ここでダラダラとしていても仕方がないので、かつエアベッドとサンドイッチを所在なげに持つ友人に悪い気もしたので、早めにゲートをくぐることにしました。

じゃあ俺行くわ。

>もう行くの?

おう。

>そっか。

それ捨てんなよ。

>ん?ああエアベッドありがと。大切にするわ。

違う違う。サンドイッチ。捨てずに食えよ。

>そっちかーい

みたいな感じで笑顔で別れました。そうして私はゲートをくぐり、およそ1年ぶりとなる名古屋への帰路につきました。

ちなみに後日談として、実はバンクーバーで一緒の学校に通っていた友人数名が私を見送るために空港まで来てくれていたという話を聞きました。しかし、私があまりに早くゲートをくぐってしまったため、ちょうど入れ違いで会えなかった、とのことでした。

友人からの恨み節を帰国してからメールで聞きました。何でもサプライズで見送って驚かせようとしていたらしいです。行くの早いよ!もうちょっと待っててよ!とクレームが来ましたが、そんなの知らんがな。